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地方
フジツボ 新たな特産品に 南水研が養殖や調理法研究 愛媛
2014.3.3 02:18
■「さっとゆでると上品でおいしい」
船底や養殖網に付着する“厄介者”のフジツボを、高級食材として活用しようと、愛媛県愛南町の愛媛大学南予水産研究センター(南水研)が研究開発を進めている。
フジツボは貝ではなく、エビやカニなどの甲殻類。青森県など東北地方で高級珍味として食され、陸奥湾ではホタテ貝の殻を使った養殖が行われている。南水研の鶴見浩一郎社会連携推進機構准教授(57)は、「さっとゆでると、卵巣はウニに似て、しかも上品でおいしい」と話す。
一方、愛媛県内では食習慣がなく、天然種は小型で料理に向いていない。そこで南水研は、「養殖技術や調理法が確立されればフジツボが地元の名産品になる可能性がある」と判断。現在は、人工種苗の生産や養殖板への付着試験を行っている。養殖は無給餌で、半年から1年で出荷可能な約40ミリに成長するという。
鶴見准教授は、同町の高茂岬付近の潮下帯(水深約3メートル)に生息するオオアカフジツボに着目している。汚損被害が問題となるアカフジツボの近縁種だが、外洋に面した岩礁帯を中心に生息し、船や網への付着も確認されていない。味はえぐみが強いものの、飼育条件で抜くことができるという。オオアカフジツボは地元の海が育んだ生物だけに、特産品としての可能性を秘めている。
愛媛県は、真珠やマダイなど海面養殖においては生産量日本一を誇るものの、甲殻類の養殖は少ない。南水研ではフジツボの養殖技術を生かして、同じ甲殻類のカメノテなどの養殖も検討している。
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