渋谷系&ギターポップなボカロ曲
渋谷系。90年代東京発の音楽ムーブメント。お洒落なカフェで流れる音楽というイメージがあります。個人的にはピチカートファイブ、フリッパーズ・ギター、Cymbals、Capsule、TOKYO NO.1 SOUL SET、スチャダラパー、カヒミ・カリィ、キリンジ辺りののどれかにでも音楽性が似ていれば渋谷系かなあ、といった漠然としたイメージしかなくて非常に情けない次第です。実際それ位しか聴いてないというのもありますが。ジャズっぽくてコードが凝っててベースがすんごい動きまくってて変な抑揚でラップ歌っててウィスパーボイスだったらあこれ渋谷系だ!レベルです。ボカロ初期にはCymbalsフォロワー的なボカロ曲くらいしか見当たらなかったものですが、あれから5年程経って見渡してみると、渋谷系と言われるボカロ曲の中でも音楽性が随分広がったなあと感慨深いものがあります。件のHMVどころか渋谷という街に行ったことすらなく渋谷系世代でもない、評価が固まった後にちょこちょこ聴き出した後追いファンの私が選んだ100曲。「こんなん渋谷系でもギターポップでもないわ!」という曲も入ってるかもしれませんが、そこはあくまで『私の中の渋谷系』ということで。では、甘い紅茶でも飲みながらお楽しみ下さい。
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並びは曲名あいうえお順です。大まかな内訳としてはあつぞうくん、スターライトP、betchaさんが5曲づつ、vaderさん、素粒子49さん、Feltmodeneoさん、liamさんが4曲、Laylaさん、まうあきさん、Shibayanさん、チャリけんP、chiquewaさん、100回嘔吐さんが3曲づつと大体これでリストの半分程になってます。
複数のボカロを使用した厚いハーモニーでラテン系のミクスチャーロックを発表しているボカロP、ケツ乃風PことToreroさん。ボカロオリジナル6作目はボカロ四人娘のラップがテンポ良く踊るファンクロック。
Toreroさんのボカロオリジナル10作目は軽快なギターポップ。トレードマークのボカロ四人娘のハーモニーに加え、少し聴いただけでそれと分かる個性的なラップのリズムはもはやTorero節といってもいいでしょう。
ふわPの楽曲をあつぞうくんがいつもの様にあつぞう色に染め上げた渋谷系ポップナンバー。作詞はクマー@TAKENさん。
betcha ボカロオリジナル10作目
Feltmodeneo
Feltmodeneo
主に鏡音リンを使った軽快なポップロックを発表しているまうあきさんのボカロオリジナル2作目。冒頭一発目からそれと分かるCymbals系の音作りがたまらないです。
音楽集団0108(おとや)所属のボカロP、ep0dさんの処女作。Cymbalsを思わせる軽快なテンポの渋谷系ピアノポップです。歌詞はコーネリアさん。
エイキチさんがセガのアーケードゲームProjectDIVAの楽曲募集に応募した初投稿作。リバーブの効いた透明感のあるギターポップです。
11
夏空Pことベッコーさんのボカロオリジナル14作目はSteely Danを思わせるダークで重厚なイメージのAOR。作詞はこゆきさん。どこに着地するのか予想のつかないコードアレンジは相変らずドキドキさせてくれます。
垢抜けたアレンジのR&B曲を量産している実力派、chiquewaさんのボカロオリジナル10作目。しっとりしたオケのソウルなポップチューンです。ボサのリズムに絡むギターの音色が美しい。
ニコ動における渋谷系サウンドの伝道師、あつぞうくんがおくるキラキラ弾けるディスコサウンド。跳ねたベースラインが楽しい。
非常に凝ったコードアレンジのギターロックを発表しているケイシャーさんのちょっとポップなボカロラップ。TOKYO No.1 SOUL SET辺りの90年代ヒップホップの香りがします。お洒落でノリがいい。
フリッパーズ・ギターの正当継承者な音作りでの渋谷系ボカロファンに熱い視線を向けられてるボカロP、betchaさん。3作目はオルガンをフィーチャーしたグルーヴィーなギターポップ。
liamさんボカロオリジナル5作目の爽やかなギターポップ。作詞はLo-Fi Suicideさん。ミドルテンポのリズムに乗っかる軽快なカッティングが心地いいです。
ムシPことLaylaさんのボカロオリジナル6作目。Laylaさんの特徴ともいえるおもちゃ箱をひっくり返したような不思議なポップサウンドに仕上がっています。どこかフレンチポップっぽいんですよね。
毛布
自然の敵Pことじんさんの7作目、Cymbalsを思わせるアレンジの軽快なポップロック。2013年の段階で再生数ダブルミリオン超えを果たしている伝説入りソングです。じんさんの作品は短調っぽい感じのロックよりもこちら路線が好きですね。テンポいいです。
ずきお
betcha
ぽき
21
Mr.POM
keenoさんの処女作にしてボカロ殿堂入りのロックバラードを、れるりりさんが見事な冨田恵一風ソフトロックに仕上げた傑作アレンジ。要所のフルート、絡みつくベースラインがたまらないです。延々リピートしちゃう。
カヒミ・カリィ辺りのの渋谷系を思わせる音作りをするボカロP、素粒子49さんのボカロオリジナル2作目のギターポップ。とっ散らかった様で整然としたリズムは、フラットでどこかラップ的なりおんの歌の節と相まって独自な音世界を醸し出しています。
●テラピコス
まうあき
まうあき
オレジナルP ゆう
オギノジュン8作目
スターライトP
31
チャリけんP
ゲーム音楽のアレンジや渋谷系ポップスのボカロカバーを手掛けていたすけっちPのボカロオリジナル5作目、ネオ渋谷系テイストのポップロック。作詞はきゆこさん。
Feltmodeneo
スターライトP
Vader
Shibayan
素粒子49
硝子ウール
ケイシャー
元Melting Holidayのササキアツシ(あつぞうくん)が贈る恋のドライブミュージック。あつぞうくん楽曲ではもうお馴染みとなったハープやチューブラーベルなど、キラキラとした音が詰め込まれた珠玉のポップスです。
スターライトP
41
掘るP
Vader
りゅーりゅーさんの軽快なテクノポップを、夢見るPがカジヒデキと聴き紛う美声のハーモニーで歌い上げた「ボカロオリジナル歌ってみた」。聴くだけで気分は90年代にトリップ。
スターライトP
100回嘔吐さんのボカロオリジナル2作目はフナコシPを髣髴とさせる軽快なポップロック。ネオ渋谷系の系譜を感じさせる音作りが凄くイイです。アタマっから商業レベルのクオリティ。
liam
楽曲にキャラクターと物語を乗せた「カゲロウプロジェクト」で近年のボカロムーブメントの目玉となったボカロP、自然の敵Pことじんさん。ボカロオリジナル5作目はIAの可愛らしい声を生かした渋谷系風ポップロック。この曲が大好きでよくベースを耳コピしてたんですが、サビ前に超高速フレーズがあってさっぱり弾けなかったのがよく思い出されます(今も弾けません)。別MIXver.の空想フォレストだと弾きやすいベースラインに変わったりしてるんですが、やっぱりこちらの方が思い入れありますね。
Cさんのボカロオリジナル2曲目、ちょいギターポップ風味のジャジーなクリスマスソング。ポップでゴージャスな音作りが華やかなお祭り気分を盛り上げてくれます。おいしいところで鳴ってるコーラスのスキャットもテクニカルなギターも絶妙。
51
今最もカッコイイ曲を書けるボカロPの一人として各所で引っ張りだこの実力派、Taskさんのボカロオリジナル4曲目。軽快なリズムのネオ渋谷系ポップロックです。キャッチーなイントロでハートを鷲掴み、そしてサビ前の凄まじい盛り上がりときたら!この高揚感は特筆すべきものがあります。
田中B
べっこーさんのボカロオリジナル16作目、極上トリートメントのしっとりバラード。少々難解さを感じさせますが繰り返しの視聴に耐えるクオリティの高さこそがこの曲の真髄と言えるでしょう。
エハミックさん6作目はクレージーケンバンドを思わせるアーバンなファンクロック。皮肉っぽい歌詞もかっこいい。冒頭の生声コーラスがソウルフル過ぎてメインのボカロ歌声とギャップがあるのはご愛嬌。
liam
スゴ腕アレンジャーかつポップ職人chiquewaさんのボカロ16作目は、のんびりとしたリズムのホーンセクションが醸し出す甘酸っぱいラブソング。要所でブライアン・メイを思わせるエレキギターがギュンギュン鳴っていて思わずニヤニヤしちゃいます。
saculy
1970年代のSF小説「接続された女」に登場する人工美少女デルフィをイメージしたあつぞうくんの疾走感あるポップロック。
チャリけんP
Layla
61
ラムネPのVOCALOID殿堂入りポップソングを、歌うボカロP夢見るPが爽やかに歌ってみたもの。原曲から漂っていた渋谷系の香りがカジヒデキにクリソツな甘い歌声で歌われることによって匂い立つようなモノに醸し出されています。Cymbalsの流れではないアーリーボカロ渋谷系の筆頭。
Vader
Shibayan
Vader
●テラピコス
100回嘔吐さんのボカロオリジナル4作目のポップソング。イントロ、Aメロ、サビ等々どこを取ってもキャッチーなポップセンスが溢れ出してます。メロディの展開も面白いし間奏のオルガンも凄くイイ。
Shibayan
ぐにょ 作詞10兆憶万円
スターライトP
apfel note
71
あつぞうくんがアレンジしたふわPのポップソングをMiliaさんが歌い上げたボカロオリジナル歌ってみた。作詞はマルキンさん。相変らずいい声していて聞き惚れます。
100回嘔吐さんのボカロオリジナル3作目。弾むようなリズムと軽快なピアノが印象的なポップソングです。100回嘔吐さんの歌詞はただ呟いてるだけの文章を無理矢理メロディに乗せたようにも聴こえたりして、でもそれが絶妙に曲のテンポとか展開にハマっていて楽しいのです。
liam
モノローグP(現Rubik)による初期capsuleを思わせるテクノポップチューン。プロっぽい垢抜けたアレンジがいいですね。
Taroon
素粒子49
演奏してみたカテゴリでベーシストとして活躍、アレンジなども手掛けていたやよいちゃんことROOM841さんのボカロオリジナル2作目。沖井礼二リスペクトな跳ねたベースの渋谷系ポップロックに仕上がっています。軽快で気持ちいい音。
DS_8
スターライトP
Layla
81
普段はインディーズゲームのBGMやMIDI音源等を製作している氷石彩亜さんのミク・ルカデュエット曲。二人の声が近付いたり離れたり重なり合ったり、楽しんで歌っている様が伝わってきます。アレンジもステキ。
んP
ぽわぽわP、acane_madder
硝子ウール 二作目
OSTER_project
betchaさんのボカロオリジナル処女作のネオアコ風ギターポップ。在りし日の渋谷系を思わせる軽快なテンポとメロが素晴らしい。betchaさんのこの曲が気に入ったら他の曲も期待に違わぬクオリティです。
Chiquewaさん11作目は儚げなミクAppendのウィスパーボイスが映えるピアノポップ。毎度のことながらアレンジが別次元。
betcha
210番地
Feltmodeneo
ずきお
91
ときわかねなり
Heavenz
sisi、tegaki
ときわかねなり
チャリけんP
素粒子49
白衣ミライ
デビュー曲Eraserでボカロファンの度肝を抜いたep0dさんのボカロ2作目のポップソング。歌詞はchiiさん。軽快なリズムが楽しいです。
ちえP
総理
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