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国際
【ウクライナ情勢】プーチン氏、旧ソ連再興「ユーラシア連合」へ譲れぬ要地
【シンフェロポリ(ウクライナ南部)=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領が威信をかけて開催したソチ五輪の閉幕間際、ウクライナの政変で親露派の政権が崩壊する事態が起きたのは皮肉というほかない。露上院から軍事介入への同意を取り付けたプーチン氏は、欧米諸国との激しい対立を覚悟で危険な勝負に出ようとしている。
■「20世紀最大の地政学的悲劇だった」
プーチン氏が過去に発言した2つの有名な言い回しが、同氏の思考回路を理解する助けになるかもしれない。
まず、「ソ連崩壊は20世紀最大の地政学的悲劇だった」という言葉だ。ソ連再興にかけるプーチン氏の決意を示すと考えられているが、ソ連崩壊に伴い、2000万人とされるロシア系住民がロシア国境の外に取り残されたことを念頭に置いてもいた。
ウクライナ南部クリミア自治共和国を念頭に、「ロシア系住民の保護」という“大義”を掲げて介入姿勢を強めるプーチン氏には、ソ連崩壊で失ったものを取り戻す意志がうかがえる。
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