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【社会】

「え、めっちゃやばいやん」 事件発覚直後にツイッター投稿

 三重県朝日町の空き地で昨年八月、同県四日市市の中学三年の女子生徒、寺輪(てらわ)博美さん=当時(15)=の遺体が見つかった事件で、県警四日市北署捜査本部は二日、強盗殺人などの疑いで、遺体発見現場近くに住む事件当時高校三年生だった少年(18)を逮捕した。

 逮捕された少年は昨年八月の事件発覚直後、インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」に、事件と無関係であることを装うような書き込みを繰り返していた。

 少年とツイッターでやりとりしていた同級生の男子生徒(18)によると、少年は女子生徒の遺体が見つかった昨年八月二十九日から翌三十日にかけて、事件に関して十五件近くのメッセージを書き込んでいた。

 遺体の発見直後には「ちょ、え、めっちゃやばいやん 朝日町で女子中学生の死体が見つかったって… 手の震え止まらん」。さらに「間違えてもおれを襲う人はおらんやろ」「平和の町やったのに 気持ちの整理つかんわ」「家に警察来とった 事件の近くの家の人に聞いて回ってるらしいで」などと記していた。

 一方、少年について同級生らは「気が弱い」「怒ったところを見たことない」などと証言。「あいつがやったとは思えない」と驚く声も聞かれた。

 少年と同クラスだった男子生徒(18)は「気の強い連中から『あれ持ってこい』などと使い走りをさせられていた」と打ち明ける。少年は「反抗すると面倒くさい」と従っていたという。

 この生徒は事件後、友人たちとふざけて「おまえが犯人やろ」と少年をからかった。少年は動揺した様子も見せずに「おれじゃないよ」と笑っていた。一日の卒業式にも出席し、友人と笑顔で語りあったという。

 少年は、中学校では野球部に所属。高校は部活に入っていなかったが、野球部の地方大会には決まって応援に駆け付けた。別の男子生徒(18)によると、少年は、昨年十月に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットでF1の日本グランプリを観戦。卒業後に自動車整備関係の仕事に就くことも決まっており、最近は運転免許を取るため自動車学校に通っていたという。

 

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