三重・中3殺害:容疑の18歳少年を逮捕…現場近くに在住
毎日新聞 2014年03月02日 22時13分(最終更新 03月03日 00時15分)
三重県朝日町の空き地で2013年8月29日、同県四日市市立中学3年生の女子生徒(当時15歳)の遺体が見つかった強盗殺人事件で、県警特別捜査本部は2日、現場近くに住む事件当時高校3年の少年(18)を強盗殺人の疑いで逮捕した。
昨年8月25日夜、同町埋縄で女子生徒の口をふさぐなどして窒息死させるなどした疑い。現場には被害者のスマートフォンなどが残されていたが、財布には小銭しか入っていなかった。
県警は四日市北署に特別捜査本部を設置して110人態勢で捜査し、これまでに延べ8000人の捜査員を投入した。だが、遺体発見現場は夜間、人通りはほとんどなく、目撃情報が少なかったため捜査は難航。周辺の防犯カメラ約100台の映像を調べるなどしていた。11月には警察庁が有力情報に特別報奨金を出すと発表。現場周辺で事件のビラ配りを行うなどし、約540件の情報が寄せられていた。
その後の捜査で少年が浮上。少年は、通っていた高校での卒業式を今月1日に終え、特捜本部は2日朝から任意で少年の事情聴取を開始。同時に自宅を家宅捜索していた。
女子生徒は昨年8月25日夜、四日市市で行われた花火大会を友人と見物したあとに、友人と別れて1人で歩いて帰宅途中に行方不明になった。同日午後10時55分にスマートフォンで別の友人とメッセージのやり取りをしたのが最後で、姉が午後11時17分ごろに電話したが、出なかった。家族は27日に捜索願を出し、29日になって捜索していた警察官が遺体を見つけた。【岡正勝、谷口拓未、永野航太】
◇三重・朝日町女子中学生強盗殺人事件◇
2013年8月29日、三重県朝日町の空き地で中学3年生の女子生徒(当時15歳)の遺体が見つかった。死因は窒息死。県警特別捜査本部は直後に殺害されたものとみて強盗殺人容疑で捜査していた。