2014年3月3日01時51分
三重県朝日町で昨年8月、同県四日市市の中学3年の女子生徒(当時15)が殺害され遺体で見つかった事件で、県警四日市北署の特別捜査本部は2日、遺体発見現場の近くに住む県立高校3年の少年(18)を強盗殺人などの容疑で逮捕し、発表した。少年は容疑を認め、「1人でやった。金目当てだった」と話しているという。
特別捜査本部によると、少年は昨年8月25日夜から同29日午後までの間に、同県朝日町埋縄(うずなわ)の空き地で女子生徒を殺害し、現金約6千円を奪った疑いがある。少年は女子生徒と面識はないと説明しており、捜査本部は最初に接触したのは現場付近だったとみている。
少年は1日に卒業式を終えたばかりで、捜査本部は2日朝から任意で事情を聴くとともに、少年の自宅を家宅捜索した。県警はこれまでに延べ8200人の捜査員を投入。現場周辺の聞き込みや残された微物の分析結果などから、少年が事件に関わった疑いが強いと判断した。
少年とみられる人物は、遺体が見つかった昨年8月29日以降、ツイッターで「地元で女子中学生の死体が見つかったって……手の震え止まらん」「平和の町やったのに 気持ちの整理つかんわ」などと投稿。さらに捜査員や報道記者が自宅を訪れたことを明かし、友人から冗談で犯人と疑われると「なんでやねん!!」と切り返していた。
県警によると、女子生徒は昨年8月25日夜、友人と花火大会に行った後、足取りが途絶えた。午後10時34分にJR関西線朝日駅で下車し、同45分ごろ、駅の北側にあるスーパー前で友人と別れた。その時、女子生徒は「歩いて帰る」と言い残し、県道を西へ向かって歩き始めた。
同48分ごろ、スーパー前から空き地の途中にある県道交差点付近を女子生徒とみられる女性が1人で歩いている姿が目撃されていた。同55分ごろ、女子生徒のスマートフォン(スマホ)から別の友人に無料通信アプリ「LINE(ライン)」でメッセージが送られていた。その後、女子生徒の姉が午後11時17分に電話をかけたが出なかったといい、午後10時55分から約20分間に襲われた可能性が高いとみられる。
遺体は4日後の8月29日、スーパーの前から西へ約700メートルの空き地で見つかった。付近には女子生徒が持っていたかばんやスマホなどが散乱していた。女子生徒は数日前の誕生日にお小遣いをもらっていたが、財布の中から抜き取られていた。遺体やその周辺には争ったり抵抗したりした跡はなかったという。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
ここから広告です
広告終わり
ここから広告です
広告終わり
ここから広告です
広告終わり
PR比べてお得!