ウクライナとロシア 安保理で激しい応酬3月2日 12時18分
ウクライナ情勢が緊迫するなか、国連の安全保障理事会では前日に続いて緊急の会合が開かれ、ウクライナが、ロシアはクリミア半島で侵略行為を行っていると非難したのに対し、ロシア側は治安の回復を目的にしたものだとして反論し、激しい応酬が繰り広げられました。
ウクライナを巡っては、南部のクリミア半島にある基地に駐留するロシア軍が活動を活発化させているうえ、ロシアの議会上院がウクライナ国内での軍事行動を認め、緊張が一気に高まっています。
国連の安全保障理事会では1日、前日に続いてウクライナ情勢を巡る緊急の会合が開かれ、協議の一部は公開で行われました。
この中でウクライナのセルゲーエフ国連大使は、「ロシア軍の活動は、ウクライナに対する明らかな侵略行為だ。安保理はロシアによる暴挙を止めるため、あらゆる措置を講じてほしい」と訴えました。
これに対して、ロシアのチュルキン国連大使は、「ウクライナの暫定政権の支持者がクリミア半島を混乱させようとしており、ロシアは現地の要請を受け、治安を正常化させる措置を取ったまでだ」と述べ、軍の活動を正当化しました。
このあと、欧米各国が相次いで発言し、ロシアに対して、クリミア半島のロシア軍を基地などに直ちに撤収させるよう求めるとともに、ウクライナの暫定政権との対話を通じた解決を求めました。
緊急会合の開催を呼びかけたイギリスのライアルグラント国連大使は、会合のあと記者団に対し、「プーチン大統領は軍事行動に踏み切るかどうか最終的な判断はしておらず、国際世論に耳を傾けてほしい」と述べ、ロシアに自制を呼びかけました。
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