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三重の女子中学生殺害 18歳少年を逮捕へ3月2日 19時12分
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去年８月、三重県朝日町の空き地で、中学３年生の女子生徒が殺害されているのが見つかった事件で、警察は現場の近くに住む１８歳の少年が事件に関わったとして、強盗殺人などの疑いで逮捕状を取りました。
少年を取り調べていて、容疑が固まりしだい、逮捕する方針です。
去年８月２９日、三重県朝日町の空き地で、四日市市の中学３年生、寺輪博美さん（１５）が殺害されているのが見つかり、財布に現金が残されていなかったことなどから、警察は強盗殺人事件として捜査しています。
これまでの調べで、女子生徒は発見される４日前の夜、四日市市で行われた花火大会から帰宅する途中、ＪＲ朝日駅近くのスーパーマーケットの前で「歩いて帰る」と言って友人と別れ、別の友人と携帯電話でメッセージのやり取りをしたのを最後に、連絡が取れなくなっていました。
警察は女子生徒の当日の行動を詳しく調べるとともに、周辺で不審な人物を目撃した人がいないか調べを進めてきました。
その結果警察は、遺体が見つかった現場の近くに住む１８歳の少年が女子生徒を殺害し、現金を奪うなどした疑いが強まったとして、強盗殺人などの疑いで逮捕状を取りました。
少年は１日に三重県内の高校を卒業したばかりだったということです。
警察は少年を取り調べていて、容疑が固まりしだい、逮捕する方針です。
女子中学生の行動は
女子生徒は、中学校が夏休み期間中だった去年８月２５日の夜に、四日市市で開かれた花火大会を友人と見に行きました。
警察によりますと、花火大会が終わって、自宅までおよそ１．６キロのＪＲ朝日駅まで戻り、午後１０時４５分ごろ、駅近くのスーパーマーケットの前で「歩いて帰る」といって友人と別れました。
およそ１０分後の午後１０時５５分ごろ、女子生徒の携帯電話に別の友人から「今からカラオケに行く」というメッセージが届き、「いいね」と返信していました。
しかし、午後１１時１７分ごろに姉がかけた電話には出ず、連絡が取れなくなりました。
２７日、家族が地元の四日市北警察署に捜索願いを提出。
警察は事件に巻き込まれた可能性があるとして捜査を始めました。
２日後の２９日午後２時半ごろ、女子生徒の行方を捜していた警察官が、スーパーマーケットからおよそ７００メートル離れた空き地で若い女性の遺体を発見し、女子生徒と確認されました。
空き地は住宅地に近く、日中は交通量が多いですが、当時は街灯が少なく、夜間は真っ暗な状態になるため、地元の人でもほとんど出歩かないということです。
高さ５メートルほどの木が立ち並んでいるため、道路からは見えない「死角」になっていました。
事件の時間帯と場所を絞り込む
警察の捜査で、女子生徒の死因は窒息死で、去年８月２５日の深夜に殺害されたとみられることが分かりました。
空き地からは、携帯電話やかばんなど、女子生徒の所持品が見つかりましたが、財布には現金が残されていませんでした。
また、遺体に抵抗したときにできる傷がなく、現場に争ったような跡もなかったことから、警察は女子生徒が夜道を歩いて帰宅中に、いきなり襲われて殺害され、現金を奪われた可能性が高いとみて、強盗殺人事件として捜査を進めました。
女子生徒は、ＪＲ朝日駅の近くで友人と別れたあと、午後１０時５５分ごろに別の友人と携帯電話でメッセージのやり取りをしていました。
捜査員が朝日駅から自宅までの道路を実際に歩いて検証した結果、このメッセージのやり取りをした時間帯に女子生徒が現場付近を歩いていたとみられることが分かりました。
女子生徒は午後１１時１７分ごろに姉がかけた電話には出ておらず、警察は犯行時間帯をこの２０分余りの間に絞り込みました。
さらに、午後１１時までに現場付近を通りかかった車のドライバーが、空き地の手前およそ４００メートルのところで、１人で歩く女子生徒を目撃していて、警察は、ここから空き地までの間で事件に巻き込まれたとみて、聞き込みを続けました。
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