1960年代にNHKで放送された人形劇番組については「宇宙船シリカ」を、川原礫のライトノベル『ソードアート・オンライン』の登場人物については「ソードアート・オンライン#主要人物」をご覧ください。
シリカ(英: silica[1])は、二酸化ケイ素(SiO2)、もしくは二酸化ケイ素によって構成される物質の総称。シリカという呼び名のほかに無水ケイ酸、ケイ酸、酸化シリコンと呼ばれることもある。
のものも存在する。自然界では長石類に次いで産出量が多い。鉱物として存在するほか生体内にも微量ながら含まれる。
目次
1 性質
1.1 結晶性シリカと非結晶性シリカ
1.2 自然界におけるシリカ
1.3 生物学上のシリカ
1.4 人体中のシリカ
1.5 人体中におけるシリカの生理的な役割
2 産業分野での利用
2.1 工業分野での利用
2.2 化粧品・医薬品への添加
2.3 食品添加物としての利用
2.3.1 ろ過助剤
2.4 必須ミネラルとしてのシリカ
3 脚注
4 参考文献
5 関連項目
シリカは圧力や温度などの条件により、様々な形(結晶多形)をとる。これによりシリカは石英などの結晶性シリカと、シリカゲル・未焼成の珪藻土や生物中に存在する非結晶性シリカの2つに大別される。 不溶性の結晶性シリカの一種であるクリストバライトに関しては、国際がん研究機関(IARC:International Agency for Research on Cancer)より発がん性があるとの指摘がされている。なお、食品添加物や顔料、健康食品として使用されているシリカは、発がん性のない非結晶性のものである。厚生労働省による使用制限に「母乳代替食品及び離乳食に使用してはならない」とある[2]。 自然界ではケイ素は多くの場合、シリカの形をとっている。最も一般的な形状は石英である。また、砂の主成分であり、ガラスの原料となる珪砂もシリカからなる。地殻内にはシリカが大量に含まれており、地球の表層の約6割がシリカを含む鉱物によって構成されている。 生物の中には、二酸化ケイ素の形でガラス質の骨格や殻を形成するものがあり、一部のシダ植物、イネ科の植物、コケ植物などのプラント・オパールや、ケイソウ類、放散虫などの骨格に利用されている。 水溶性のシリカは人体にも微量ながら含まれており、毛髪・爪・血管・骨・関節・細胞壁などに含まれ、特に骨形成の細胞層に集中している。生体中には約29ppmが存在し、免疫力に影響を与えたり、肌の保湿、骨や髪、爪、コラーゲンの再生・構築・補強・維持を手助けしている[3]。成人1日あたり10?40mgのシリカが消耗される。現在、1日あたりの摂取量は定められていない。通常はケイ素を多く含む食品(玄米、あわ、ほうれん草、バナナ、レーズンなど)を十分摂取することで補えるが、ミネラルウォーターや健康食品としても市販されている。 現在、人体におけるシリカの生理学的な役割に関しては、十分に研究が行われていない。 しかし、米国の「フラミンガム子孫研究 このほか、軟骨やコラーゲンなどの生成に密接な関係があるといわれ、シリカの欠乏によって骨の修復機能に障害が起こると言われる[3]。 工業生産されるシリカでも特に代表的なものはケイ酸をゲル化したシリカゲル(SiO2純度99.5%以上)であり、乾燥剤として食品や半導体の精密機器の保存から、消臭剤、農業肥料、建築用調湿剤 微粒二酸化ケイ素としてのシリカは一般的な粉体と比べた場合、吸水性 シリカは、二酸化ケイ素ならびに微粒二酸化ケイ素の状態で、現在日本国における食品添加物として厚生労働省よりの使用が認められている。 食品添加物として利用される非結晶性のシリカは、「無水ケイ酸」
0057c3
とも呼ばれ不溶性で、体内で消化吸収されず排出されるため身体に害はない。 ただし気をつけないといけないのは、厚生労働省による使用制限に「母乳代替食品及び離乳食に使用してはならない」とある。 シリカの持つ多孔質や吸着能力などを利用して、ろ過用の食品添加物として使用されている。ビールをはじめとした酒類の混濁防止や調味液などのオリ下げ、ビールの泡持ち改善として使用される。こうしたろ過助剤としてのシリカは不溶性であるためろ過過程で除去される。 生体中の皮膚、髪、骨などに含まれる必須ミネラルとしてのシリカ(ケイ酸化合物)は、水溶性のものであり、鉱物由来の不溶性シリカとは異なる。人体には約1.8gの微量のケイ素が存在し、こうしたシリカはケイ酸などの水溶性シリカの形で食物から吸収される。 [ヘルプ]
性質
結晶性シリカと非結晶性シリカ
自然界におけるシリカ
生物学上のシリカ
人体中のシリカ
人体中におけるシリカの生理的な役割
産業分野での利用
工業分野での利用
化粧品・医薬品への添加
食品添加物としての利用
ろ過助剤
必須ミネラルとしてのシリカ
脚注
^ 文部省編 『 ⇒学術用語集 海洋学編』 日本学術振興会、1981年。ISBN 4-8181-8154-4。
^ ⇒IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans "Volume 68 Silica" (PDF) 国際がん研究機関
^ a b Kaufmann, Klaus, D.Sc. "Silica: The Amazing Gel: An Essential Mineral for Radiant Health Recovery and Rejuvenation." New York, NY: Alive Books, 1998.
^ ⇒[1] JBMR Online - Journal of Bone and Mineral Research - 19(2):297 - Full Text "Dietary Silicon Intake Is Positively Associated With Bone Mineral Density in Men and Premenopausal Women of the Framingham Offspring Cohort"
参考文献
Kaufmann, Klaus, D.Sc. "Silica: The Amazing Gel: An Essential Mineral for Radiant Health Recovery and Rejuvenation." New York, NY: Alive Books, 1998.
木村修一・小林修平 翻訳監修 「最新栄養学〔第9版〕―専門領域の最新情報―」 (2007年 建帛社)
関連項目
二酸化ケイ素
ケイ酸
ケイ酸塩(シリケート)
アルミノケイ酸塩
メソポーラスシリカ
シリカゲル
ゼオライト
石綿(アスベスト)
アエロジル
鉱物 - 酸化鉱物 - 石英・鱗珪石・クリストバライト・コーサイト・スティショバイト
ミネラル
富士シリシア化学
更新日時:2013年10月16日(水)02:22(日時は
取得日時:2014/03/03 00:05
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:Oak-7