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【国際】

韓国で「塩田奴隷」 離島で障害者ら 長年無給

 【ソウル=辻渕智之】韓国南西部の複数の離島にある塩田で障害者らが長年、無給労働させられていた実態が最近、明らかになった。韓国メディアは「塩田奴隷」との表現で報道を続け、朴槿恵(パククネ)大統領も「21世紀にありえない衝撃的問題だ」として徹底捜査を指示した。

 聯合ニュースによると、警察と雇用労働省が16日までに調べた結果、知的、視覚障害者を含め最低でも20人が最長10年間、無給だった。未払い賃金は計2億ウォン(約1900万円)余。彼らは韓国各地の建設現場やホームレス向け食事支援所で「働き口がある」とだまされ離島の塩田へ。睡眠は日に5時間ほどで監視され、島脱出を試みて見つかると暴行を受けた。

 労働者の1人が母親へ手紙を送り、問題が発覚した。警察は塩田経営者や職業あっせん業者ら約20人を準詐欺や営利略取容疑で捜査中。メディアは、捜査逃れを狙って塩田経営者が労働者を連れ出して本土南西部、木浦(モッポ)に投宿させていると報道。地域の警察や派出所が実態を知りながら黙認してきた疑惑も伝えている。

 

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