2014年3月2日05時49分
米国の核実験が繰り返されたマーシャル諸島。ビキニ環礁近くで「死の灰」を浴びたマグロ漁船「第五福竜丸」の陰で、多くの島民が同じ被害に苦しんだ。広島、長崎での治療経験を生かし、これからも見守っていきたい――。1日で60年の歳月が巡った「ビキニ事件」の地で、日本の医師らが島民たちと向き合い続けている。
「目が最近悪くなりました」。マーシャルの首都マジュロに設けられた医療相談所で、リノク・リクロンさん(76)が内科医の竹内哲哉さん(51)=川崎市=に訴えた。核廃絶を訴える1日の式典の2日前。2月27日午後のことだった。
リノクさんはビキニから約180キロ離れたロンゲラップ環礁の元住民。第五福竜丸が「死の灰」を浴びた1954年3月1日の水爆実験の際、同じ被害を受けていた。竹内さんは2年前にリノクさんを診察した医師の記録に目を落とした。
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朝日新聞社会部
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