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プーチン大統領 議会に軍行動の同意求める
3月1日 23時28分

プーチン大統領 議会に軍行動の同意求める
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ウクライナ南部で欧米寄りの暫定政権とロシア系住民の間で対立が深まり、緊迫した状況が続いていることを受けて、ロシアのプーチン大統領は議会上院に対し、ウクライナ国内でロシア軍が行動することに同意するよう求めました。
上院が承認すればロシア軍の軍事行動につながるもので、ウクライナ情勢は重要な局面を迎えました。

これはロシア大統領府が1日発表したものです。
発表では「ウクライナの状況を受けて、現地に滞在しているロシア国民、それに協定に基づいて南部のクリミアに駐留しているロシアの軍人の生命が脅威にさらされている」として、情勢が正常化するまでウクライナ国内でロシア軍が行動することへの同意を議会上院に求めたとしています。
これを受けて、ロシアの議会上院は議員を緊急に招集し、プーチン大統領の決定について審議していますが、議員の間では同意する意見が多く、賛成多数で承認される見通しです。
これに先だって、ロシア寄りの姿勢をとるクリミア自治共和国のアクショノフ首相は「治安を維持するため、ロシアのプーチン大統領に協力を要請したい」と述べ、これについてロシア大統領府も無視できないとしていました。
今回の決定はウクライナ国内でのロシア軍の軍事行動につながるもので、ウクライナ情勢はロシアが軍事介入するかどうかで重要な局面を迎えました。
アメリカのオバマ大統領は、ウクライナでロシア軍の動きが活発化していることに強い懸念を示したうえで「いかなる軍事介入も代償を伴う」としてロシアに警告していました。

議会で賛成意見相次ぐ

ロシアの議会では、1日、上院下院ともにクリミア半島への軍の派遣について賛成する意見が相次ぎました。
ロシア議会上院のマトビエンコ議長は「現在の状況において、ロシア系住民の保護と黒海艦隊の警護のため、クリミア半島に限定的に戦闘部隊を派遣する可能性がある」と述べました。
そのうえで「決定は軍の最高司令官である大統領に委ねられているが、限定的な部隊の派遣というシナリオを除外することはできない」と述べました。
一方議会下院もクリミア半島の情勢に関連して、プーチン大統領に対し住民を暴力から守るため可能な限りの手段をとるよう求める意見を採択しました。

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