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【香港】春節向け輸入食品価格1割上昇、元高響く

NNA 1月15日(水)8時30分配信

 まもなく春節(旧正月=今年は1月31日)を迎える香港で、人民元の高騰によって中国本土からの輸入食品価格が1割ほど上昇している。ある副食物販売業者はすでに仕入れコストが1割上昇しているため、価格に転嫁していると述べる。旧正月の食品需要は旺盛であるため、今後さらに上昇する可能性もあるという。14日付信報が伝えた。
 人民元は近年、対米ドルレートが毎年2〜3%程度上昇している。昨年の上昇幅は約2.8%だった。香港ドルは米ドル・ペッグ制(1米ドル=7.75〜7.85HKドルの連動相場制)であるため、必然的に元高香港ドル安が進行している。
 人民元の高騰によって本土での商品の価格が上昇しなくとも輸入価格が上昇する、輸入インフレの状態だ。
 旧正月が迫り、市民の間では豚肉、牛肉、魚介類、生鮮野菜などの需要が高まる見通し。需給のひっ迫に人民元高が加われば小売業者は値上げをするほかない。
 鮮肉大連盟の関国華副会長は、「過去2週間は豚肉の価格は安定しているが、人民元高による値上げは避けられない」との見通しを明らかにしている。
 官営放送のRTHKによると、14日の人民元の対米ドル基準値は1米ドル=6.093人民元となり、2005年7月の切り上げ以降で最高値を記録した。<香港>

最終更新:1月15日(水)8時30分

NNA

 

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