2014年3月1日21時16分
北海道湧別町で1年前、父娘が乗った軽トラックが吹雪で動けなくなり、車外で凍死していた父親(当時53)に抱きかかえられていて助かった岡田夏音(なつね)さん(10)。親類の女性(64)の家に身を寄せ、当時と同じ小学校に通う。今は4年生だ。これまでに届いた激励の手紙や贈り物は約400点に上った。夏音さんは、励ましてくれた人にお礼の気持ちを伝えたいと、朝日新聞に手書きのメッセージを寄せた。
「最近のテレビを見て、その時のことを思い出しました。お父さんが命がけで自分の命を守ってくれたことが、とても心にジーンときて、なみだが出ました。今はおばさん(親類の女性)にいろいろなことを教えてもらいながらくらしています。お父さんのことをわすれないで、元気でがんばりたいと思います」
親類の女性によると、1年間で身長は5センチ以上伸びた。今冬の初雪前は心細そうな様子だったが、雪への恐怖は薄れ、スキーも上達してきた。最近は夕食後、ぬいぐるみ用のリュックサックや帽子を編むことが楽しみという。(熊井洋美)
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朝日新聞社会部
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