2014年2月28日、日消連とワクチントーク全国、全国子宮頸がんワクチン被害者の会は、田村厚生労働大臣とワクチン分科会副反応検討部会の桃井眞理子委員長あてに、抗議声明と質問状を送りました。
子宮頸がんワクチンは積極的接種の勧奨がもくろまれており、日消連、ワクチントーク全国、被害者の会だけでなく、薬害オンブズパーソン、学者のグループでも接種に対する疑問や反対する声が高まっています。14年2月6日に開催した院内集会では、被害者に対する驚くべき医師の対応が報告されました。厚労省は疼痛の訴えをうけて、痛みの研究班を立ち上げています。接種後、右肩まひが起き、車いす生活になり、ほとんど介助が必要な状態になったため、10件の病院を回ったのち研究班の主任研究員の医師の診察を受けた被害者の保護者から、驚くべき医師の対応が報告されました。医師は、「子宮頸がんワクチンが原因だと思うから状態が悪くなる、体調の変化を記録するからひどくなる。心配しすぎて声をかけるお母さんのせいでよけい悪くなる。どこまでの痛みなら受け入れられるの?歩きたい、学校に行きたいなら行けばいいじゃない。どうしていかないの?失神発作が起きて、駅から落ちるのが怖いと言って、いつまでもお母さんがついて待っているから自立できないんだ。痛いから歩けない 歩けないから痛い というのは、パブロフの犬の反応として医学的に証明されています。無理にでも歩けば治ります。まず、3か月、早く起きて朝日をあびて散歩しましょう。ワクチンのせいでなったと思うから悪くなる。」
との、報告がありました。二度とその医師のところに行かなかったと、お母さんが涙ながらに訴えました。
事業接種となる前から、子宮頸がんワクチンはワクチン接種による、ショックによる失神が問題とされていました。その後、ギランバレー症候群やADEM、激しい疼痛、紫斑病、様々な被害が報告されてきました(必要ですか?子宮頸がんワクチン参照)。これ以上自分たちのような被害者を増やしてほしくないとして、車いす生活を余儀なくされた少女がマスコミの前に勇気をもって訴えていますが、このような被害者の訴えに対して、合同会議は、「心因的原因 」との主張を繰り返し、接種がほとんどされなくなった現状を回復すべく、積極的勧奨を再開しようとしています。なんのために接種が必要なのか、ワクチンの有効性、病気の発病、副作用の重篤さを考えれば、接種をすることは有害以外のなにものでもありません。
2月25日の国際シンポジウムでは、海外でも死亡や重篤な副作用が多発していること、それに比較してもなお、日本の副作用状況は異常に多いことが指摘されました。
日消連ほかは、以下の抗議文質問状を厚労大臣と合同会議あてに提出しました。今後のやりとりについても、引き続きご報告します。 (共同代表 古賀 真子)
2月26日のHPVワクチン(「子宮頸がんワクチン」)に関する
厚生労働省意見交換会及び審議会の審議について
薬害オンブズパースン会議も、厚労省の見解について、見解を発表しています。
薬害オンブズパースン・メールマガジン No.38
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2014.3.1 発行
薬害オンブズパースン会議
HPVワクチン副作用を心因性原因とする非常識な見解に対する抗議と要請
2014年2月28日
厚生労働大臣
田村 憲久 様
ワクチン分科会副反応検討部会
委員長 桃井 眞理子 様
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 古賀 真子
共同代表 真下 俊樹
共同代表 山浦 康明
ワクチントーク全国
青野 典子
栗原 敦
母里 啓子
全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会 代表 松藤 美香
緊急抗議声明及び公開質問状
HPVワクチン副作用を心因性原因とする非常識な見解に抗議し、以下の要請をします
2014年1月20日の貴合同会議は、HPVワクチンの副作用について、「医学的評価を取りまとめ報告書を作成するとし、次回報告書案に最終的な意見を求める」とされました。これに対して、私たちは公開質問状を提出させていただきましたが、未だにお答えをいただいておりません。
14年2月25日には、このワクチンの安全性に疑問を持つ学者による、国際シンポジウムが開催され、アジュバンドとしてのアルミニウムが自己免疫性疾患を起こすなど、ワクチンの重篤な副作用への警告がされ、海外での死亡例や障害事例などが紹介され、ワクチンの接種の中止が訴えられました。
14年2月26日の貴合同会議に先立ち、国際シンポジウム参加者の報告をうけ、意見交換をされたようですが、「科学的根拠に乏しいとの見解を発表し、その一方でこれらの心因性の原因による疾患についての疫学調査をするという方針を出した」との報道がされました。2011年のヒブや肺炎球菌とのワクチンの同時接種による乳児死亡が複数でたことにより、12年末から乳幼児突然死症候群の疫学調査がされていますが、本件も同様に、「ワクチンとの因果関係を否定し、接種を継続するために、顕れた事象について調査をして、問題をすり替える」国の政策に、私たちは強い怒りを持っています。断固抗議するとともに、今も多くの被害者や家族が苦しみ、厚労省及び貴合同会議の姿勢に疑問を持っています。 いやしくも接種により被害を発生した蓋然性の高い事例については、真摯に被害者の掘り起しを行い、被害者保護のための特例法を制定するなど広く救済体制を整え、今後の被害発生を食い止めるために定期接種の即時中止することを改めて求めます。
2月26日の合同会議において、筑波大学の医師は、このワクチンの副作用であるかどうかの原因究明等の医学的根拠について議論することなく、副作用でなく、心因性が原因との結論を導くため招へいされたとしか考えられません。これほど国民の関心と疑問が高まっているワクチンに対して、定期接種再開はもはや非常識であると言わざるを得ません。定期接種どころか、承認取り消しに値するワクチンを今後も広報し、副作用被害者を増加させることは、国民の健康をまもるべき厚労省の姿勢として許されるものではなく、大きな禍根を残すものです。
前回の公開質問状に速やかにご回答いただくとともに、内閣府、文科省等関係省庁への働きかけを行い、定期接種から除外し、被害者の速やかな救済をしていただくことを求めます。
尚、今回の会議においては前回の質問に対する回答は全く得られない内容であったと考えますので、以下に追加の質問を加えてさせていただきます。
ご多用中とは思いますが、3月14日までにご回答いただきますようお願い申し上げます。
記
1 神経学的疾患、中毒の可能性、免疫反応の可能性について否定し、心身の反応の可能性について肯定した根拠となる論文や知見を教えてください。
2 貴合同会議は、疼痛の刺激や不安に対する心身の反応が広範な疼痛や運動障害を引き起こしているとされていますが、この根拠となる論文を教えてください。
3 貴合同会議では、HPVワクチンは他のワクチンに比し疼痛が酷いことが認められたわけですが、疼痛の刺激や不安に対する心身の反応が、どのようにして、「広範な疼痛や運動障害」を引き起こすのか、その詳細なメカニズムについて説明してください。
4 10代の子どもに生じた一過性の強い痛みから、心因性の継続的な不随運動や疼痛・筋力低下・記憶障害がおきうるとされましたが、このような症例の蓄積と研究があるのか教えてください。
5 初回接種直後に重度化症状が出ている被接種者に対しては、強い痛みによる心因性の症状の持続といえる症例研究があるのか教えてください。
6 接種後1ヶ月を経過してから発症している症例について接種との因果関係は乏しいとしていますが、その後も、ワクチン接種の副反応が発生することを示唆した文献があります。接種後の反応についての正確な検証結果を教えてください。
7 接種後3ヶ月を以上痛み等が継続する症例については、情動等接種以外のさまざまな要因が関与しているとされましたが、この根拠となる論文を教えてください。
8 今後の接種に際して注意すべき事項として、ワクチンの意義を本人が理解していないことが問題だから、子宮頸ガンの悲惨さを伝える、学校でもよく教えるべきという、ワクチンの意義をよく説明すべきとの発言がありましたが、
(1) HPVワクチンによって、子宮頸がんの悲惨さを減じたというエビデンスについて教えてください。
(2)仮にそのようなエビデンスは、現在HPVワクチンを接種している少女が、がん年齢になって初めて得られる治験であると思われますが、このワクチンでがんを防げるとのエビデンスを教えてください。
9 一回目接種してひどい疼痛が出た場合は二回目等の接種をやめるべきとの意見がありましたが、一回の接種で、疼痛が酷くなり、「広範な疼痛や運動障害」が引き起こされた場合、どのような対応を取るべきか教えてください。一回目は副作用であることを認めたということになりますか。
10 委員の発言で、「接種される側もする側も安心して接種ができる環境が大事であり、安心できるようにかかりつけ医でやることを推奨する」とありましたが、疼痛の刺激や不安に対する心身の反応が、どのように「今の広範な疼痛や運動障害」を引き起こすのか、その詳細なメカニズムが判らないのに、どう「安心」できるのでしょうか?かかりつけ医であるか否かが疼痛に対する心身反応にどう影響するのか合理的な説明をお願いします。
11 「万が一症状がでたときのバックアップ体制として研究班があることも伝える」との発言がありましたが、万が一症状が出たときの、有効な治療法は解明されていますか。バックアップの具体的内容を教えてください。
12 以上より、貴合同会議の検討結果は、その手法も含め、また利益相反にもあたる委員が大半であることから到底納得できるものでなく、この論点整理をもって次回報告書にて接種再開をすることは国民を愚ろうするものです。改めてワクチン接種による副作用報告者の全員の詳細な調査及び情報公開を要求します。
13 国際シンポジウムでの外国の学者の指摘等について、「科学的根拠がない」と判断した理由を教えてください。
14 報道の発表によれば、日本線維筋痛症学会と厚生労働省研究班が2月27日に、発 症原因を探るため、26年度中に全国 50~100施設で数千人規模を調査する予定とされていますが、この調査の趣旨と目的を説明してください。
以上
(連絡先) 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
特定非営利活動法人日本消費者連盟(古賀)
ワクチントーク全国(青野)
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