ロシアのYota Device と言えば、メインディスプレイのほかに、E Inkの電子ペーパーを搭載した風変わりなAndoirdスマートフォン YotaPhone を提供しているメーカーです。MWC 2014 では第2弾の YotaPhone を公開しました。
展示ブースでは、現行のYotaPhoneを展示しており、一部スタッフが「新しYotaPhone」を手にしていました。ロシアなどでの発売が2014年第4四半期ということもあり、今回はあくまでも試作機を披露した形です。
YotaPhoneの最大の特徴は、メインディスプレイのほかに電子ペーパーディスプレイを採用している点。電子ペーパーは、常時表示が可能なので、バッテリー消費を抑えた情報表示などが可能というわけです。
なお、同じような取り組みとしては、シャープがかつて、常時表示が可能なメモリ液晶を搭載したフィーチャーフォン mirumo 934SH を投入したことがあります。スマートフォンでは、同じくシャープがホームボタンなどにこのメモリ液晶を搭載した AQUOS PHONE CL IS17SH を展開しています。
新しいYotaPhone は、現行モデルのスクエアなイメージから、ラウンドフォルムになりました。主な仕様としては、5インチ、1920 x 1080 有機ELに、4コアのクアルコム製 Snapdragon 800プロセッサ、2GBメモリ、32GBストレージ、8MPカメラ、NFC、ワイヤレス充電対応など。
E Inkの電子ペーパーは、4.7インチ 960 x 540のモノクロで、メインディスプレイと電子ペーパーディスプレイ双方ともに大型化(旧モデルは4.3インチ)、バッテリーも容量アップしています。しかし、進化のポイントはそこではなく、電子ペーパーディスプレイの方もタッチ対応となったところでしょう。
これまではディスプレイ下の面を、なんとなく操作する形だったので、画面のタッチ対応は大きく操作性が向上します。ネットの閲覧のほか、SMSの返信など文字入力も可能です。動作時間については公表されていませんが、スマートフォンの電力消費のほとんどはディスプレイと言われています。電子ペーパーを多用すれば、その分だけ電池が長持ちします。
ちなみに、電子ペーパーとスマートフォンの連携という点では、シンガポールのOAXISがiPhoneやサムスンのGalaxy シリーズに装着できるセカンドスクリーンデバイス InkCase を販売しています。MWC 2014でもブースを出展していました。