お知らせ
X線フィルム撮影画像に黒点が発生する現象について
2011年4月5日
富士フイルム株式会社
お客さま各位
平素は富士フイルム製品をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
2011年3月22日付の当社サイトにて、FCR画像に黒点が発生する現象についてお知らせいたしましたが、当社医療用X線フィルムを使用した撮影画像におきましても、福島第一原子力発電所の事故の影響と推察される黒点発生の報告が1件ありました。そこで、黒点発生の推定原因と、発生が懸念される場合の対処方法につきまして、以下の通りお知らせいたします。
記
- 1.現象
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医療用X線フィルムを使用した撮影画像に、小さな黒点がランダムに発生することがあります。
- 2.推定原因
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微弱な放射線を発する微小な放射性物質でも、カセッテの表面、あるいは内部の増感紙またはX線フィルムに付着した状態で長時間おかれますと、増感紙を介してX線フィルムが感知し黒点が発生することがあります。(フィルム撮影での長時間露光に相当します。)
今回の報告は、発生時期、発生地域から、福島第一原子力発電所の事故により放出された極めて微弱な放射性物質を、増感紙を介してX線フィルムが検出したものと推察されます。
- 3.黒点発生が懸念される場合の対処方法
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黒点の発生が懸念される場合には、X線フィルムをカセッテに装てんする前に、カセッテの表面および内部の増感紙の表面をクリーニングしてご使用いただきますようお願いいたします。
また、X線フィルム、カセッテ、増感紙の保管につきましては、外部からの異物が付着しないように、保管場所や環境などに留意いただきますようお願いいたします。
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
- 富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部 統括品証薬事グループ
- 担当窓口 TEL:0465-83-7121(平日9:00~17:00)