「チーム・バチスタ4」もいよいよ大詰め。
一体どんな結末が!?
(正子)はい3回目の乾杯!
(知世子)乾杯!
(弥生)あ〜!やっぱり年金が入った日はいいね。
こうやって女子会できるしさ。
(正子)女子会じゃなくて老人会でしょあんた。
(知世子・弥生)ハハハハ!
(知世子)どこの世界に年金の話する女子会があるのよ。
(3人)ハハハハ!
(弥生)ねぇ聞いて。
聞いてよ。
あのさうちの親戚の嫁がママ友問題で悩んでんだって。
(知世子・正子)へぇ。
自分の子供にバイオリン習わせたら次の日から無視だって。
(知世子)えっどうして?嫉妬嫉妬。
ほらさ自分の子供は習わせてないのに通わせたから面白くないんじゃないの?でもね仲間外れなんて序の口よ。
トラブルでね引っ越す人いるんだって。
え〜?地獄よ。
一歩間違えれば。
ママ友地獄。
(知世子)今はね多いのよ。
そういう事件がね。
あっそう。
(知世子)だからうちのお寺にも来るでしょ?あんたお寺関係な…。
あっそう!うちのサナちゃんも呼んであげよう。
(弥生)あっみんなでね。
そうそうそう。
サナ!これおいしいわね。
サナちゃん?
(一之瀬)《その格好…》《悪くないな》
(八巻)えっ?
(ミツ子・八巻)育児放棄?
(ミツ子)こんな優しそうなママさんがねぇ。
(安藤)いやひどいもんですよ。
今別居中なんですがねまぁ飯は作らないわ子供を幼稚園には行かせないわ。
しかもそれだけじゃないです。
(八巻)あ〜…。
(八巻)借金300万!?
(ミツ子)安藤さん。
こんな大金何に?
(安藤)それをお宅らに調べてほしいってお願いしてんじゃないですか。
離婚が僕に有利になるようにね。
ここ興信所ですよね?これじゃ落ち着いて仕事なんかできやしませんよ。
ったく。
昇進できるかどうかって大事なときだっていうのに。
こっちは…。
まあまあとにかく調べてくださいよ。
なる早でお願いします。
(ミツ子)あっあの…。
(安藤)近いうちにまた来ますから。
(八巻)ねぇちょっと。
(ミツ子)待ってくださいよ。
あっ行っちゃった…。
ずいぶん一方的ねぇ。
(八巻)まさかこんな早く来るとはねぇ。
ホントはさあした来る予定だったんだよ。
まったくさぁどんだけ一方的なんだよあの人。
(松田)しかし子供のためには早く調べた方がよさそうですよね。
先生のおっしゃるとおり。
(ミツ子)育児放棄ねぇ。
あの夏帆って奥さん専業主婦らしいけど子育てに疲れちゃったのかしら。
それか他に男ができたかな。
(ミツ子)あっその場合は男に貢いでるってパターンも考えられるわね。
まずは夏帆さんの尾行から。
(松田)ハァ…。
おかしいな…。
昨日も来たんだけどな。
今日も出掛ける気配はないか。
ちょっと裏見てくるわ。
ハァ…。
(サナ)どうした?いや何でもない。
(松田)あっ俺もう少し見張ってくから君はこの辺り調べてくんないか。
(シャッター音)
(ミツ子)あ〜あ。
いいわよねぇ。
昼間っからこんな所で優雅にお茶してさ。
ホントだよ。
あ〜あ。
俺もママ友になりてえな。
だけどさどれが夏帆さんと仲のいいグループなんだろうな。
(ミツ子)さあね。
でもさとにかく今日は何か収穫がなきゃ。
何やってんのよ。
(八巻)挟まっちゃった。
歯。
(ミツ子)はっ!あのブランドのバッグ120万はするわよ。
(八巻)えっ?120万!?いいなぁ。
いっつも山田さんすてきなバッグ持ってて。
私もブランド物欲しい!あっでもうちの旦那の給料じゃ…。
(雅江)それがね知り合いがバイヤーやってて何と40万で手に入るの。
(女性たち)40万!?よっ40万!?
(雅江)お得でしょ?やっぱり参観日とかいい物持ちたいじゃない?
(女性たち)ねぇ〜。
ねぇ今度買い付けに行くとき一緒に頼まない?えっ?ああ…でもうちは無理だわ。
うちも。
まだローン残ってるし。
ねぇ?
(高子)私買うわ。
(女性たち)えっ!?
(高子)だってこんなチャンスめったにないもの。
ねぇ2つお願いしていいかしら。
(雅江)もちろん。
(女性)2つ?あなたたちはどうする?
(女性)う〜んでも…。
1個は持ってた方がいいわよ。
だってそしたらもう買わなくて済むんだもの。
そうよ。
40万って言ったって10年20年使うことを考えたら月々たったの3,000円よ。
そうね…。
じゃあ…買おうかしら。
(悦子)私も!
(悦子)陽人君ママに比べたら1つぐらいいいわよねぇ。
陽人君ママって…。
(八巻)夏帆さんだよ。
(悦子)ホントにあの人ってすぐこういう話に飛び付くわよね。
ママって自覚がないんじゃないかなぁ。
(女性)やだ〜。
ハハハハ。
ブランド物にお金を?おそらくあの感じだと300万全額。
もうさ私さ旦那さんがかわいそうになっちゃったわよ。
だって一生懸命稼いだお金が一瞬にしてブランド物に消えちゃうのよ。
買い物依存症ってやつかもしれませんよね。
(八巻)ありゃ夏帆さん離婚されても文句言えないね。
あれ?ねぇそういえばさバイトのリオちゃんどうした?最近見ないけど。
(ミツ子)あっあの子ならね今ペルーよ。
(サナ)ペル?
(リオ)《「ママエケッコ人形ゲットしたよ!」》
(外国語)
(リオ)《「えっ?火曜と金曜の8時にたばこを吸わせると効果抜群?」》
(リオ)《「聞いた?ママ今の」》
(ミツ子)《聞いたわ。
じゃあ次はグアムのボージョボー人形買ってきて》
(リオ)《えっ?》ボージョ…。
ボー。
安藤さん?安藤さん水道屋です。
ママは?おばちゃん水道屋なんだけど。
ママ呼んで。
(夏帆)陽人何やってんの!出ちゃ駄目って言ったでしょ!部屋に戻ってなさい。
あの…水道屋なんですけど。
近所で破裂が起きましてそれをちょっと確認を。
ちょっとすいません。
(夏帆)ちょちょっと。
なっ何ですか。
ちょちょっと!何なんですか?あなた。
人んちに勝手にあがって。
(陽人のおなかの鳴る音)あっ水道屋です。
僕これ食べる?はいどうぞおまんじゅう。
(夏帆)いりません!そんなもの。
うちは大丈夫ですから。
もう出てってください。
陽人!
(陽人)ママおなかすいてない?あげる。
(夏帆)陽人…。
あのおせっかいなようですけどお風呂入れた方がいいんじゃないんですか?食事もちゃんとさせて。
幼稚園も行きたいんじゃないんですかねぇ。
ねぇ?この子のためなんです。
えっ?
(夏帆)この子のためにも幼稚園なんか行かせない方がいいんです。
(夏帆)いいからもう出てってください!はい。
はいはい。
(夏帆)出てってください!ハァ…。
(ミツ子)そう。
そんなひどい状況に?だったらさもう旦那に電話しようよ。
買い物依存症ってことでさ。
もうちょっと調べた方がいい。
(八巻・ミツ子)えっ?ちょっと気になることあってさ。
(女性)そうだったの?
(女性)ねぇねぇそういえばあそこに有名な占い師さん来てるらしいわよ。
えっ占い?行く行く行く!
(女性)あそこの方に占いやってるみたいだからちょっと行ってみない?
(女性)行ってみようか。
ピョー!「夫婦円満」と出ました。
旦那が浮気を…。
うっ浮気?あっ…。
今「円満」という文字から「浮気」という文字が浮かび上がってきました。
ハァこの水晶玉にもくっきりと映っています。
でも大丈夫です。
旦那さまは必ず戻ってきますから。
あっあの幼稚園のことで何かお悩みでも?あっ幼稚園大丈夫です。
(ミツ子)えっ幼稚園のことで…。
って何にもないのかよ。
ああ…。
あっ。
(女性)先生私もいいですか?何か幼稚園のことでお悩みでも?
(恭子)いえいえいえ。
うちのぶっ飛ばしたい…。
(恭子)あっ…。
姑のことです。
フフ言い切った。
ありがとうございました。
ハハハハ!ハァ…。
どんだけ姑とうまくいってないのよあの女。
(女性)私もいいかしら?
(ミツ子)はい。
浮気問題でも姑問題でも何でもどうぞ。
(女性)あっいえ幼稚園のことなんだけど。
何かしら?
(女性)保護者の中でいじめがあるの。
いじめ?
(女性)そうなの。
もういつ自分がターゲットになるか不安で不安で…。
中にはね自殺した人もいるみたいで。
自殺!?いったい誰がそんないじめを?
(女性)年中組を仕切ってる山田さん。
武君ママ。
面倒見はいいんだけど敵に回すと散々な目に遭うって。
今はね夏帆さん。
陽人君ママって人がターゲット。
(女性たちの笑い声)
(夏帆)《あの山田さん?》《バザーの連絡またうちになかったんですけど…》
(雅江)《この間公園でやったやつ?》《えっ?したわよ。
確か留守電にも入れたけど》《そうですか?でも…》
(雅江)《ハァ…。
やだ疑ってんの?》《こっちは人手不足で大変だったのに》《ねぇ?》
(女性たち)《ねぇ〜》
(高子)《やんなっちゃう》
(悦子)《いまさらねぇ》
(雅江)《あのとき寒かったじゃない?》
(女性)それだけじゃないのよ。
子供たちにまで指図して陽人君を仲間外れにしたり。
・
(陽人の泣き声)《陽人?》
(陽人の泣き声)
(夏帆)《陽人どうしたの?》《僕よっちゃんやゆうじ君と遊びたいのにみんなやだって》
(陽人の泣き声)
(夏帆)《何で?》《誰がそんなことを…》
(陽人の泣き声)《もしかして私のせい?》
(雅江)《これなんてどう?新作らしいの》
(女性)《すっごい形奇麗!》
(女性たち)《ねぇ〜》・
(夏帆)《あの!》《あの…私もそれ買います》
(雅江)《やだ安藤さん。
興味があるなら早く言ってくれればよかったのに》《ねぇ?》
(女性たち)《ねぇ〜》
(雅江)《隣座りなさいよ》
(雅江)《これね新作らしいの。
どう?》
(悦子)《安藤さんにどの色が似合うかしら?》じゃあそのブランド物を買わせるためにいじめを?
(女性)そう。
山田さんね知り合いにバイヤーがいるって言ってたからよく分かんないけど紹介して手数料でももらってるんじゃない?つまりそのボスママの機嫌を取るためにブランド品を?他にも同じ目に遭ってる人何人かいるみたい。
何かみんなさ仲間外れにされるのが怖くて買っちゃうんだって。
自分の子供まで巻き込まれりゃそりゃねぇ。
そのボスママってどんな人?・
(ミツ子)それが来なかったのよ。
えっ?・しばらく待ったんだけどお迎えに来なくてお茶会とかには来るんだけど幼稚園はあんまりなんだって。
まぁ確かに私もカフェでは見掛けたけど。
・う〜ん…。
何か派手な人だったわよ。
へぇ〜。
チューして。
(ミキオ)それにしてもちょろいもんだよね。
ママ友いじめが怖いからってこんな簡単にお金を出すなんて。
ママ友地獄。
フッバカバカしい。
(雅江)フフフフ。
(ミキオ)乾杯。
(一同)乾杯!本当の地獄はこれからだよ。
死んだ方がましだって思うかも。
実際死んじゃった人もいるからねぇ。
(高子)バカなのよバカ。
(悦子)バカなんだ。
(高子)そう。
バーカ。
(悦子)バーカ死んじゃった。
(高子)そうそう。
(悦子)ジ・エンド。
アハハハハ。
・「あ〜いいお天気ね」「あ〜グッドモーニング」
(丈朗)おはよう。
(加奈子)おはよう。
あら嫁は?
(丈朗)ああ…この間占いでよっぽどショックなこと言われたみたいで。
ハハハよかったわね。
ショックなこと言われて。
じゃおばあちゃんが送りましょ。
フフフフ。
120歳まで生きるなんて…。
あと60年もあのばばあと一緒だなんて…。
嫌!
(叫び声)おばあちゃんなんて占い師にね160まで生きるって言われたのよ。
(加奈子)すご〜い!・
(恭子)ゴーヤーばばあ!くそ!何よ大丈夫?あの人。
(丈朗)行こう。
やあね下品だこと。
いってらっしゃ〜い。
・「いってらっしゃい」やだわもう私に愛の手紙だなんて。
ハハハハ。
イナばあよ。
イナばあは私よ。
ハハ。
誰?ご近所さん。
こんなお手紙私に…。
直接言えないからって何も手紙で…。
やだ〜。
幾つになってもときめくわね。
フフフフ。
「娘の事件の真相を知っている」「犯人の正体を知っている」犯人…。
・
(足音)
(涼子)一之瀬君?
(一之瀬)神崎さんですか?すいません突然。
(涼子)ううん。
で何よ?聞きたいことって。
24年前の少女連続失踪事件についてです。
(涼子)同じ時期に少女6人が行方不明になった事件。
覚えてるわ。
行方不明者が全員女性だったから私が呼ばれたんだもの。
(一之瀬)あの…なぜ打ち切りに?
(涼子)理由なんて知らないわよ。
200人体制で大掛かりな捜査してたのに特別捜査本部立ち上げて二十日後に打ち切りよ。
二十日後?
(涼子)上は「家出の可能性が高い」「事件性はない」の一点張りでさ。
おかしいわよね。
どう考えたって殺人事件なのに。
そうですか。
やっぱり…。
けど首藤さんは「納得がいかない」って上に食って掛かって勝手に捜査続けたの。
(一之瀬)えっ?あの人当時誰よりもこの事件を解明するんだって張り切ってたのよ。
けど上に厳しく言われたんでしょうね。
ある日突然それもやめて…。
(涼子)以来すっかり人が変わってね。
そうだったんですか。
首藤さん確か来月で定年退職よね?ええ。
(涼子)早いものね。
月日がたつのは。
ちょっとあんた指輪。
何やってんの。
(ミツ子)あ〜あ。
たまには先生とデートしたいな。
何でまたあんたなのよ。
知らねえよ。
ママこれはね調査だからね。
調査。
分かってるわよ。
でもさ先生って何で独身なのかしら。
あんなにいい男なのに。
知るわけねえだろうよ!そんなのなブック人に聞けよ。
ブック人?ブック「本」本…本人本人…。
あっ本人に聞けってこと?正解!おめでとう。
・
(女性)ねぇさっきの話なんだけど。
来たわよ。
(女性)実はうちも。
あっそう?
(女性)あなたも?ねぇおかしいわよね?先週お金振り込んだのに。
(ミツ子)ねぇもしかしてブランドのバッグ届いてないんじゃない?
(八巻)えっ?40万も振り込んで?おいおい。
それってよ詐欺じゃねえのか?
(女性)ねぇバッグの話なんだけど。
あら私届いたわよ。
これ。
私も。
バイヤーさんの都合で遅れてるだけじゃない?あっ何だ…。
そうなんだ。
いやぁよかった。
もうやだ。
ちょっと焦っちゃったわよ。
(女性たち)私も。
(雅江)ハローエブリバディー。
ごめ〜ん。
バタバタして顔出せなくて。
これお土産。
(女性たち)えっ?イン・ニューヨーク。
(女性たち)うわぁ!
(雅江)お配りして。
(悦子)ユウタ君ママこれ開けてみて。
(女性)ニューヨークに行ってきたんですか?ええ。
夫と武ちゃんと。
(女性たち)すご〜い!何だ考え過ぎだよ。
うん。
あの2人も幼稚園のお迎えに来てなかったわ。
(八巻)えっ?
(ミツ子)いや私さこういう商売でしょ?だから一度見た顔と名前は絶対に忘れないのよ。
幼稚園のお迎えに来ない3人組ね。
どう?イン・ニューヨーク。
(夏帆)突然帰ってくるんだもん。
びっくりしちゃった。
何にも準備してなくてごめんなさいね。
段ボールもごみもすっかり片付いてるじゃないか。
どうしたんだよ。
(夏帆)あなた今までごめんなさい。
私どうかしてて。
あのねあなたに聞いてほしい話があるの。
私黙ってたことがあって…。
でもこれから必死に働いて返すから。
だから…。
(安藤)やめてくれ。
疲れてんだよ。
(安藤)これを置きに来ただけだ。
それじゃ。
(首藤)何だお前か。
(一之瀬)これって…。
(首藤)フードマンと愉快な仲間たち。
(一之瀬)いつの間にこんな…。
(一之瀬)首藤さん順番が違うんじゃないですか?どういう意味だ。
首藤さんがこいつらにこだわるのはやつらが自分たちにできないことやってるからですよね?俺聞きました。
昔刑事課に熱血な刑事が1人いたって。
だけど24年前の事件をきっかけにやる気を失ったって。
フッ。
誰だか知らねえが余計なこと言いやがって。
タイムリミットはあと1カ月。
寄り道してる暇ないんですよ!首藤さん。
何で警察官になったんですか?思い出してくださいよ。
(八巻)おいおい。
主婦がホストクラブかよ。
ったくしょうがねえな。
ハァ…。
(八巻)おいこら。
(男性)あぁ?
(八巻)おいこら!
(男性)おらぁ!
(八巻)すいません。
ホントすいません。
すいません。
あ〜あ。
どうやって中に入ろう。
…なんて悩むことないじゃな〜い?どうもヤマコで〜す!
(ヒロシ)ヒロシです。
(八巻)ヤマコです。
ヒロシです。
(八巻)ヤマコです。
(ヒロシ)ヤマコこの服超イケてんじゃん。
(八巻)いいでしょ?このレッド。
これね親友のミツ子に借りたの。
(八巻)ほっほっほっ…。
(ヒロシ)ちょっと落ち着こうか。
ねっ?
(八巻)ハハハハ。
ねぇねぇねぇねぇあそこにいるさイケメン。
あれ誰?あそこ。
(雅江)ねぇフルーツ。
フルーツまだ?
(ヒロシ)あ〜。
オーナーのミキオさんっすよ。
ワオ!ミキオ!あっヤマコさちょっちトイレに行っていい?えっトイレ?うん。
あっちあっち…。
アハッあっち?ごめん遊ばそ。
(ヒロシ)遊ばせ遊ばせ。
ワオ!チェリーボーイ!イェーイ!ナイスガイチェリーボーイ。
おっ!おっ!チェリーボーイ。
イェイ!イェイ!この野郎!ガッツ。
えっ?嘘でしょ?あの…この3人が何か?
(ミツ子)あっあのこの間あそこで占いをしてたら死相が出てて。
シーソー?
(ミツ子)違う!意味が違う。
死相。
死ぬかもしれないそういう相。
死相!
(ミツ子)そう。
死相。
で連絡がしたくて。
でもまさかそんなことだとは…。
(安藤)はめられた?
(八巻)ああ。
(安藤)妻がはめられたってそれどういうことですか?
(八巻)取りあえずこれを聞いてくれよ。
(ミキオ)「それにしても何で気付かないんでしょうね」「その人たち」「お前が幼稚園の保護者じゃないって」
(雅江)「バカなのよ」「キャーキャーキャーキャーお茶することしか考えてないんじゃない?」
(ミキオ)「なぁ今度金入ったらワイハ行かない?」
(雅江)「行く行く行く!」「新年度だからかもいっぱい入ってくるしね」
(ミキオ)「あ〜」
(安藤)かも?かもっていうのは夏帆さんたちのことだ。
(安藤)えっ?こいつら子供がいるふりをしてお茶会に入り込んだんだよ。
夏帆さんたちから金を取るために。
えっ?
(ミツ子)あの幼稚園はね他の幼稚園より人数が多いの。
年少年中年長。
全部合わせて16クラス。
しかも山田武って同姓同名が3人もいるのよ。
幼稚園に顔出さなきゃまずバレっこないわよ。
そんなまさか…。
保護者のふり?
(八巻)そしてあいつらは仲間外れにされたくない。
その心理につけ込んだんだよ。
しかも商品を渡したのは最初だけ。
今は金だけ取って商品なんかおそらく渡しちゃいないと思うよ。
(ミツ子)だけど文句なんか言えないわよ。
そんなことしたら子供まで巻き込まれてしまう。
そうやってじりじり追い詰めてあり地獄に突き落とす。
それがあいつらの筋書きなのよ。
つまり夏帆さんは詐欺に遭ったんだよ。
これは被害者なんだよ。
被害者。
しかもあいつらはね裏で暴力団ともつながってる。
(八巻)相手は平気で骨の髄までしゃぶり取るような連中だよ。
いい?今夏帆さんを助けないと大変なことになっちゃうんだからね。
ハッ。
あのバカ。
(安藤)この大事なときに何てことを。
(男性)お〜い。
中いんの分かってんだぞ。
(ミキオ)寒いよ。
寒いの大っ嫌い。
もう早くお金返してよ。
もう…。
(男性)おいこらぁ!何やってんだあいつら。
(男性)奥さ〜ん。
居留守使ってんじゃねえぞこら!・
(男性)いいかげんにしろこら!・
(男性)早く入れろ!・
(男性)安藤夏帆さ〜ん。
ご近所迷惑ですよ。
早く返すものは返しましょうね。
(陽人の泣き声)
(夏帆)誰か助けて…。
(陽人の泣き声)
(夏帆)あなた…。
こっちが出世できるかどうかってときに…。
今すぐ離婚届書いてもらわないとな。
じゃないと俺まで迷惑が掛かっちまう。
バカ言ってんじゃないよ!あんたさっきから聞いてりゃ自分のことしか話してないで。
あんた夏帆さんの話聞いたことある?ないでしょ。
だから夏帆さんあんなふうになっちゃったんだよ。
夏帆さんはね何度も何度もあんたに話しようと思ったんだよ。
《あのねあなたに聞いてほしい話があるの》そりゃ男は大変だ。
でもね女もつらいんだよ。
旦那から子供預かって旦那の仕事中に子供にケガさせちゃいけないとか。
病気にさせちゃいけないとか。
女もつらいんだ。
あんた夏帆さんに優しい言葉掛けたことある?一言でいいの。
旦那から「ありがとう」一言でいいんだよ。
ハァ…。
(安藤)あっもしもし。
パパパパママが怖いおじちゃんたちに…。
(安藤)怖いおじちゃん?はっ陽人…。
・
(男性)いいかげんにしろくそあま!
(夏帆)あっ!
(男性)おい!
(男性)おらぁ!
(夏帆)うっ…。
ああ!奥さん何なら旦那さんの会社に取り立てに行きましょうか。
それだけはやめてください。
あの人今大事なときなんです。
・
(夏帆)離婚しますから。
だからあの人にはもう何も関係ないんです!だから絶対会社には…。
(安藤)かっ夏帆?夏帆?おい!
(安藤)陽人陽人!何してんだこのくそがきが!
(陽人の泣き声)陽人!・
(陽人の泣き声)・
(通話の切れる音)
(不通音)なっ…何だ今の…。
どうしよう…。
ハチ。
ミツ子。
先生。
サナ。
天誅!承知。
(夏帆)こっここは?
(ミキオ)事務所ですよ。
事務所。
(ミキオ)お金を返せないなら体で払ってもらうしかないでしょ。
逃げだそうなんて考えないでくださいね。
そんなことをしたら…。
旦那さんはどうなっちゃうんでしょう。
それにお子さんは…。
どうなっちゃうんでしょう。
(安藤)夏帆!陽人!夏帆!陽人!陽人!陽人…。
陽人陽人陽人…。
(安藤)ケガなかったか?大丈夫か?パパママがどっかに連れていかれちゃった。
夏帆…。
夏帆の携帯。
(夏帆)ああ!やめてください!お願いです!
(ミキオ)シー。
シー。
(夏帆の叫び声)
(ミキオ)シー…。
僕ねうるさいのが大嫌い。
・
(物音)フードマン?ごいす〜。
ほら正義の味方だよ。
正義?正義など私には…。
ない。
にぎり飯一つ分の仕事をする。
ただそれだけ。
ハハハハ本物だ!見たよ動画で。
でもちょっとダサいかな。
僕ねダサいの大っ嫌い。
やっちゃえ〜。
(男性)死ね!
(ミキオ)危ない!あっ痛!痛い!死ぬよこれ絶対…。
あっちょっとどうし…。
あっおいおいおい。
お前ちょっとこっち来い!
(夏帆)嫌!
(夏帆の叫び声)
(操作音)
(鍵の閉まる音)
(夏帆の叫び声)
(ミキオ)やめろ!こいつ助けたかったらそっから一歩も動くんじゃねえぞ。
(男性)はっ!うう…。
(ミキオ)じゃねえと…。
こいつ火だるまになっちまうぞ!
(松田)大丈夫か?
(ミキオ)かっ隠れ…。
隠れなきゃ。
(ミキオ)燃やしてやる!全部燃やしてやる。
火…。
ライター…。
(男性)おう。
貸してやるよ。
(夏帆のせき)
(ミツ子)大丈夫?開いてる…。
(八巻)ターコ。
俺に開けられない鍵なんかねえんだ。
(ミツ子)行くわよ。
あっハチ扉お願い。
(八巻)ああ。
(ミツ子・夏帆の叫び声)
(男性)てめえら!なめたまねしやがって!
(夏帆の叫び声)
(男性)動くな!
(ミツ子)あっ…ハチハチ!やだ!やだ!
(ミキオ)君は最後まで人質だよ。
楽しもうぜ。
あなた…。
お前らに…。
お前らなんかにうちの家族をめちゃくちゃにされてたまるか!逃がさんぞ。
ここは絶対に通さん!
(ミキオ)邪魔すんな!
(夏帆)やめて!あなた…。
子供を思う母親の愛情を利用した悪党め。
頼むあの…。
顔だけは…。
なっ?天誅。
(夏帆)あなた…。
ごめんなさい。
私のせいでこんな…。
無事でよかった。
悪かった。
悪かった。
話聞いてあげなくて。
俺は…自分ばっかりがやってる気になって。
《「ありがとう」》《一言でいいんだよ》ありが…。
ありがとう夏帆。
いつも頑張ってくれて。
ありがとう。
あなた!
(安藤)ありがとう。
ありがとう。
(雅江)えっ?何これ?ミキオ!そんなとこで寝てないで早く縄解きなさいよ!
(ミキオ)僕の顔…。
ねぇ美しい?
(雅江)顔より早く縄取って!どういうこと?ご機嫌ようエブリバディー。
「ご機嫌よう」じゃないわよ。
私たちのお金返しなさいよ!そうよ!旦那が一生懸命稼いだお金返しなさいよ!ママを泣かしたからいけないんだ!天誅!
(子供たち)天誅!
(悦子)何なの?これ。
(ミキオ)汚いから来るな!あっごめん。
ごめんなさい。
子供は嫌い!思い知ったか。
(ミツ子・八巻)フフフフ。
でもさどうやってママ友全員に連絡したの?そんなの簡単よ。
おしゃべりなママさん1人に電話しただけ。
《ねぇちょっと聞いてよ。
あの山田って女実は保護者でも何でもなかったんですって》《私たちだまされたのよ》恐るべきママ友。
(ミツ子・八巻)アハハハハ!
(八巻)ホントホント。
(ミツ子)あれ?まーちゃんそれ何?これ?
(ミツ子)うん。
これねサナにお土産。
(ミツ子)え〜?サナね恋してるらしいの。
(ミツ子・八巻)えっ?恋!?うん。
(ミツ子・八巻)誰に?知りたいわよ私だって。
だから見てよ。
頬紅と口紅。
新しいのをさ。
私のじゃねぇ。
(一同)アハハハハ!ハァ…。
いるわけないか。
(松田)聡子。
サナ。
人の部屋に勝手に入るんじゃない。
彼女の名はサナ
雇い主の命令によってしか生きられぬ悲しき定めを背負った女
(泣き声)
だが彼女がどこから来てなぜここにいるのか
その答えは誰も知らない
2014/02/28(金) 19:57〜20:54
関西テレビ1
金曜ドラマ・天誅 闇の仕置人 #06[字]
仕置5人組が七変化!占い師!?水道屋さん!?変装で幼稚園のママ友会に極秘潜入!育児放棄の本当の理由は…ブランドバッグ詐欺の甘い罠、そのカラクリを暴け!
詳細情報
番組内容
突如、現代に現れた謎の女・サナ(小野ゆり子)。サナは正子(泉ピン子)、松田(京本政樹)、八巻(柳沢慎吾)、ミツ子(三ツ矢雄二)らと闇の仕置人となる。スナック「天守閣」に会社員の安藤尊(阪田マサノブ)がやってきて、妻の夏帆(小林綾子)が4歳の息子の育児を放棄し家事もせず、しかも300万円の借金をしたらしいので離婚したい、そのための証拠を集めてほしいと依頼してくる。どうも興信所と勘違いしている安藤の
番組内容2
態度に納得がいかない正子たちだが、子供が心配なので調査を始めることに…。調査の結果、夏帆の息子が通う幼稚園はママ友の山田雅江(紫吹淳)と仲間が牛耳っており、ママ友に高価なブランドバッグが安く手に入ると勧め、夏帆はそのバッグを買うために借金したらしいと判明する。正子が水道屋のふりをして夏帆の家を訪問すると、荒れ果てた部屋に疲れ切った夏帆とお腹をすかせた長男の姿があった。しかも夏帆は外に出ること、特に
番組内容3
幼稚園に行くことに異常に怯えていた。夏帆はただの買い物依存症ではなく何か裏があると考えた正子たちは聞き込みを始め、信じられない真実にたどりつく。
一方、首藤刑事(嶋田久作)はサナたちの正体を突き止めつつあった。それを知った一之瀬(竹財輝之助)は「定年まであと1カ月なのに24年前の連続少女失踪事件はこのままでいいのか?」と首藤を問い詰める。そんな中、サナは敵対関係にある一之瀬にひかれ始めていた。
出演者
サナ: 小野ゆり子
村田正子: 泉ピン子
松田竜次: 京本政樹
八巻辰: 柳沢慎吾
東条ミツ子: 三ツ矢雄二
一之瀬大和: 竹財輝之助
首藤重吉: 嶋田久作
三平弥生: 鷲尾真知子
村田恭子: 白石美帆
ほか
スタッフ
【脚本】