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【竹本住大夫さん引退会見詳報】(2)「橋下さんに言いたいことはあるが、しゃあおまへん」
2014.2.28 20:46
《文楽の代名詞として活躍してきた竹本住大夫さん。質問は文楽界全体の今後をめぐるものに移った》
--文楽が現在置かれている厳しい状況と今後についてはどう思うか
住大夫さん「伝統芸能を絶やさないように若手が受け継いでくれると思う。基本に素直に忠実に、下手が上手をやったらいかん。基本を受け継いでほしいと思います」
--インセンティブ方式で文楽協会へ支給される大阪市の補助金が減額されることになったが
住大夫さん「(観客数は)目標に達しませんでしたが、関西人の温かい気持ちに感謝したい。お客さまと親しくやってきたが、今後もお客さまと親しい文楽を続けてほしいと思います」
--橋下徹・前大阪市長に対しては
住大夫さん「言いたいことはありますが、こんな厳しい財政ですから、しゃあおまへんな」
--68年間の太夫としての人生を振り返って印象に残るエピソードは
住大夫さん「(戦後間もない時期に)文楽界が分裂したのを乗り越えて、今の僕がある。今年で文楽劇場ができて30年。ここで私が引退するというのは残念ですが、これからも若手の指導に力添えができたらええなと思います。こんな難しい浄瑠璃、難しいから勉強した。舞台で恥かいて怒られてきたけど。家族が私を支えてくれた。妻は一番の批評家で理解者だった。喜びと感謝と敬いの気持ちでいっぱいです。いろんな賞をいただいて、そのたびに勉強せなあかんと思ってきました」
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