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【全日展問題】前会長が文化庁に謝罪 「自分で書いた」捏造認める
2014.2.28 17:05
文化庁が後援する書道中心の公募展「全日展」が複数の県に知事賞を返還していた問題で、主催する全日展書法会(東京都)の前会長(73)が28日、同庁を訪れ、昨年分の16県の知事賞受賞者は架空の人物だとし、「受賞作は私が書きました」と捏造を認めた。報道陣に対し「3年ぐらい前からやっていた。応募がないと、翌年から(知事賞を)もらえなくなる」と説明。今回の問題の責任を取り18日付で会長を辞任したと報告し、「社会的にも書道愛好者、会に対しても信頼を失墜させて大変申しわけなかった」と謝罪した。
下村博文文部科学相は28日の記者会見で「報告内容を確認して厳正に対処したい。十分な回答が得られない場合は、弁護士などを含む第三者委員会による再度の調査を求めることもあり得る」と述べた。
同会は当初、各県に対し「賞状を送ったが宛先不明で届かない」などと連絡し賞状を返還したりしたが、捏造については否定していた。
全日展は昭和42年設立の任意団体。48年から公募展を年1回開き、昨年は東京・上野の東京都美術館で11月26日から12月3日まで約600点が展示された。
文化庁によると、同庁が後援する事業は約500件に及ぶ。担当者は「今後はチェック体制を見直すなど再発防止に努めたい」と話している。
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