洋上風力発電で「ハリケーンを弱体化」、米研究

2014年02月28日 14:00 発信地:パリ/フランス 【写真】 【ブログ】
  • 楽天SocialNewsに投稿!
  • 1
  • 2

ドイツ・ボルクム(Borkum)島の沖合に設置された風力発電タービン(2012年8月20日撮影、資料写真)。(c)AFP/FOCKE STRANGMANN

関連写真1/1ページ(全1枚)

  • 鳥2万羽以上が死ぬ、1月下旬以降 フランス沿岸
  • ネットを手放すくらいならテレビあきらめる、米国人
  • 洋上風力発電で「ハリケーンを弱体化」、米研究
  • ペットボトルボードでエコサーフィン、南米ペルー
  • グーグル「ストリートビュー」にホッキョクグマ登場
  • 独出版社シュプリンガー、機械生成の「でたらめ」科学論文を撤回へ
  • 自己破壊するスマホ、米ボーイングが近日発売
  • H2A打ち上げ成功、降水観測衛星を軌道へ 防災などに期待
  • 宇宙服の水漏れ、事故の1週間前にも発生 NASA認める
  • 太陽フレアの瞬間、波長ごとの画像 NASA
  • スモッグ続く中国北部、マスク売り切れ続出
  • NASA、715個の系外惑星を発見
  • モバイル・ワールド・コングレス、注目はウエアラブル
  • インドネシアでスマトラゾウ7頭の死骸発見、毒殺か
  • ビットコインの今後は?最大の取引所「MtGox」が取引中断
  • 習国家主席、スモッグが覆う北京市内を異例の訪問
  • 地球工学の温暖化対策で「事態悪化も」 研究
  • 深刻化する中国の大気汚染、ネットには皮肉込めた投稿も
  • サムスン、ウエアラブル端末の新製品を発表
  • オオカミ狩り禁止令めぐるスウェーデンの対決

【2月28日 AFP】沖合に大規模な洋上風力発電所を設置することによって、猛烈な勢力のハリケーンやサイクロンから沿岸部の都市を守れるとする米国の論文が26日、英科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)」に発表された。洋上風力発電所の存在が強風や高潮の影響を和らげるという。

 スタンフォード大学(Stanford University)のマーク・ジェイコブソン(Mark Jacobson)教授(土木・環境工学)やデラウェア大学(University of Delaware)のクリスティナ・アーチャー(Cristina Archer)准教授(地球科学)らの研究チームは、大型熱帯低気圧の被害を受けやすい都市の沖合数キロメートルの洋上に数万基の風力発電タービンを設置した場合の影響を、コンピューターで分析した。

 シミュレーションの結果、風力タービンの翼が風のエネルギーを大幅に吸収し、熱帯低気圧の内部力学に大きな変化をもたらす可能性があることが分かったという。

 ジェイコブソン教授によると、風力タービンの存在がハリケーンの外側の風力を弱め、その結果、波の高さが低くなる。これに伴い、ハリケーンの中心部に向けた空気の流れは弱まり、中心部の気圧は上昇するため、ハリケーン全体の風速は低下し、消滅までのペースが速まるのだという。

 研究チームによると、洋上風力発電所がハリケーンの猛威に対する緩衝材となり得ることを示した研究はこれが初めてという。

  • 1
  • 2

関連記事

本日の必読記事1日2回更新

このニュースの関連情報

このニュースへのリンク

http://www.afpbb.com/articles/-/3009466

トピックス

特集:ソチ五輪

お知らせ

PRリンク

BPNPR

カテゴリ登録はこちらより