大阪府議会:自民と松井知事 都構想めぐり激しいやり取り

毎日新聞 2014年02月27日 21時42分(最終更新 02月28日 01時26分)

 大阪府議会で27日、代表質問に立った自民党の花谷充愉(はなや・みつよし)府議団幹事長と、大阪都構想を掲げる松井一郎知事(大阪維新の会幹事長)が激しいやり取りを展開した。橋下徹・前大阪市長(維新代表)の辞職に伴う出直し市長選に候補者擁立を見送る自民が、戦いの舞台に府議会を選んだ形だ。

 再選されれば、都構想の制度設計を話し合う法定協議会メンバーから、自民府議ら反対派を排除するとの方針を橋下氏らが示していることを、花谷府議は強く批判。「大阪市民の民意で府議会メンバーを入れ替えるのか」と疑問を呈し、「なぜ知事は辞職しないのか。府民の民意は不要か」と挑発した。

 松井知事は「そこまでボロカス言うなら、市長をやっつけてください」と擁立しない自民を当てこすり、「都構想についての民意は(2011年11月の大阪市長・知事)ダブル選で得ている」と強調。「選挙なくしてメンバーを替えれば、橋下氏の独裁と批判を受ける」と語気を強めた。

 さらに、市長選が府議会開会期間と重なるため、花谷氏は「知事が職務をおろそかにしている」と、橋下氏の選対本部長に就任した松井知事に、本部長辞任を求めた。松井知事はぶぜんとした表情で挙手し、答弁しようとしたが、浅田均府議会議長(維新政調会長)が「通告に従って質問して」と脱線気味のやり取りを遮った。【深尾昭寛】

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