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「全日展」辞任の会長 ねつ造認め謝罪
2月28日 15時10分

「全日展」辞任の会長 ねつ造認め謝罪
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40年以上の歴史を持つ書道の公募展「全日展」で、優れた作品に与えられる「知事賞」が、実在しない人物に与えられていた問題で、辞任した「全日展」を主催する団体の会長が、28日文化庁を訪れ、架空の人物の作品は「すべて自分が書いた」と述べて受賞作のねつ造を認め、謝罪しました。

この問題は、書道の公募展「全日展」で、後援する都道府県の名を冠した「知事賞」が実在しない人物に与えられていたもので、28日は、主催する東京・豊島区の任意団体「全日展書法会」の会長を辞任した書家の龍源齋大峰氏ら2人が、文化庁を訪れ、事情を説明しました。
このあと、龍源齋氏は報道陣の取材に対して、架空の人物の作品は「すべて自分が書いた」と述べて受賞作のねつ造を認めました。
ねつ造は、今年度分だけで16県分あり、架空の人物の名前を使って応募を装ったということです。
理由について龍源齋氏は「その県から一点も応募がないと翌年から後援してもらえなくなり、知事賞がなくなってしまうので書いた。書道の振興のためだった」と説明しました。
この問題を巡っては、後援していた県が団体に対し説明や謝罪を求めるなど影響が広がっています。
龍源齋氏は「関係者には大変申し訳ないことをした」と謝罪のことばを述べています。

全日展前会長ねつ造は16県分

「全日展」を主催する団体によりますと、辞任した会長がねつ造を認めた「知事賞」は、いずれも今年度開催分で合わせて16県分ありました。
内訳は、岩手県、山形県、福島県、岐阜県、三重県、滋賀県、鳥取県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、高知県、大分県、長崎県、鹿児島県、沖縄県となっています。
また、団体では、昨年度と、その前の平成23年度開催分については、当時の事務員が死亡したことや資料がすでに破棄されていることなどを理由に、具体的な県の数が「分からない」としています。
鳥取県の平井伸治知事は、「全日展トップの前会長によるねつ造だったのは言語道断。
該当する県知事賞は取り消し、今後も見合わせる」とコメントしています。
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