NHK籾井会長:「視聴者に説明する機会を設ける」

毎日新聞 2014年02月27日 21時53分(最終更新 02月27日 22時00分)

衆院予算委に参考人として出席し、みんな・佐藤正夫氏の質問に答える籾井勝人NHK会長=国会内で2014年2月27日午後3時29分、藤井太郎撮影
衆院予算委に参考人として出席し、みんな・佐藤正夫氏の質問に答える籾井勝人NHK会長=国会内で2014年2月27日午後3時29分、藤井太郎撮影

 NHKの籾井勝人会長は27日の衆院総務委員会で、「何らかの形で視聴者の皆様に説明する機会を設けたい。今はこういう状態なので、もう少し待って国内外に発信したい」と述べ、説明責任を果たす考えを示した。会長発言に端を発した今の危機的状況について、民主党の奥野総一郎氏の質問に答えた。

 また、経営委員の長谷川三千子・埼玉大名誉教授が、就任前の2005年に番組への不満から受信料の支払いを一時拒否した問題について、浜田健一郎委員長は「本人も反省している。問題はない」との認識を示した。菅義偉(すが・よしひで)官房長官も同日の記者会見で「経営委員として問題になるとは考えていない」と述べた。

 一方、1月25日の就任初日に理事10人全員の辞表を取り付けたことについて、民主党の福田昭夫氏から問われ、籾井会長は「私の思いは、役員はそれくらいの覚悟でやってほしいということ。むやみやたらと役職員を脅すようなことはしない」と説明した。

 維新の三宅博氏が、籾井会長から辞表の提出を求められた感想を出席した3理事に尋ねたところ、いずれも「指示に従った」と述べたが、森永公紀理事は「正直驚きました」と心情を語った。【有田浩子、土屋渓】

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