2014年2月28日11時26分
ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を伝える「アンネの日記」や関連本が図書館や書店で大量に破られた事件について、下村博文文部科学相は28日の記者会見で、「日本が(ナチスが掲げた)ファシズムに向かっていることは断じてないということを、海外に伝える必要がある」と述べた。
下村氏は、第2次世界大戦中にユダヤ人にビザを発給した外交官の杉原千畝を挙げて、「日本は多くのユダヤ人の命を救った国だ」と強調。「(「アンネの日記」は)痛ましい記憶を後世に伝える人類共通の文化遺産と言え、これを毀損(きそん)する行為は多くの人々の心を傷つけ、決して許されない」と話した。図書館を所管する都道府県教委に26日付で、注意喚起の文書を送ったことも明らかにした。
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朝日新聞官邸クラブ
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