[10.3]朝青龍のガッツポーズの是非&某格闘家、逮捕間近!?

 大相撲秋場所は、朝青龍が白鵬との横綱同士の優勝決定戦を制し、24度目の優勝を果たした。これで優勝回数は北の湖と並んだわけだが、またしても“ガッツポーズ”で物議を醸すという事態に。14連勝で千秋楽で白鵬に敗れる→優勝決定戦で勝利→ガッツポーズが問題にと、皮肉にも今年の初場所とまったく同じ展開になってしまった。
 ただ少し違うところといえば、横綱審議委員会の中にも「あれぐらいいいんじゃないか」という“ガッツポーズ容認派”が半分ぐらいいたというところか。いくら朝青龍がしたたかだとしても、「もう一回わざとガッツポーズをして横審を困らせてやろう」と、計画的にやったとは考えにくい。VTRで見てもわかるが、うれしさのあまり、初場所で厳重注意されたのも忘れて、「ついやってしまった」という感じだ。
 それにしても、横審の内館牧子委員は、相変わらず朝青龍に対して辛口。「心・技・体とも満たされていない。今回優勝できたのはまぐれです」と、バッサリ!!もちろんガッツポーズについても、「オオカミ少年と一緒で、反省は一回だけ」と、その品格に苦言を呈した。
「他のスポーツではガッツポーズとか当たり前にやってるけど、なんで相撲はダメなの?」という疑問を持っている人も多いかもしれない。それについては、日本国内で“武道”と称されているものは、勝っても相手に対して無礼な態度を取ってはいけないということが美徳とされていることに起因する。すなわち、柔道や剣道、相撲などの競技では、ガッツポーズはタブーとされているのだ。
 だが、柔道はオリンピック種目ということもあり、一本を取った後や判定勝ちでも喜びをあらわにする外国人選手をよく見かける。日本人でさえも、ド派手なガッツポーズをしている選手もいるぐらいだ。また、剣道の経験者ならわかると思うが、一本を取った後にガッツポーズをしようものなら取り消されてしまう。
 …とガッツポーズについて綴ってみたが、いまだにテレビのワイドショー等では、朝青龍vs内館という構図がクローズアップされている。まあ、あれなんか“プロレス”の最たるものだ。しかし、問題なのは、受け取る側にプロレス頭があるかどうか。中には本気で「内館さんは本当に朝青龍が嫌いなんだね〜!」「なんだよ、横綱に向かって偉そうに!!」と思っている人も少なくないと思うのだ。個人的には朝青龍にまぐれとか言うより、日本人力士のだらしなさを厳しく指摘すべきと思うのだが。
 あと、意外と注目されていないのが、「白鵬の年間最多勝記録更新なるか?」というところ。今年5場所終了時点で、なんと71勝4敗!!優勝決定戦で3度敗れているものの、これは驚異的な数字だ。九州場所で14勝1敗以上の成績なら、05年の朝青龍の記録(※84勝6敗、年間6場所完全優勝)を破ることになる。
 毎度ながら長々とプロレスと関係ないことを書いてしまい、申し訳ない限りだが、最後に物騒な情報を。芸能界ではいまだに薬物汚染騒動が続いているが、ついに某有名格闘家にも捜査の手が伸びているらしい。世間にもネームバリューがある選手だけに、逮捕という事態になったら、格闘技界にとって大きなマイナスイメージは避けられないだろう。こんなこと書いておきながらなんだが、できるだけネガティブなことは書きたくない。早くプロレス・格闘技に明るい話題が出てこないかなあと、切に願うばかりだ。




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