香港のヘッジファンドマネジャーは26日、任天堂に対してモバイル端末向けのゲームを開発して販売するよう要求した。世界最大のビデオゲーム機メーカーの株主の間に同社方針への反対論が高まっていることがうかがえる。
ヘッジファンド、オアシス・マネジメントの創業者セス・フィッシャー氏は任天堂の岩田聡社長に宛てた書簡で、任天堂は「直ちにモバイル事業を始めるのにいい位置につけている」とし、同社は「ほぼ間違いなく最大規模のカジュアルゲームのコレクションの上に君臨している」と指摘した。ウォール・ストリート・ジャーナルは書簡を確認した。約2億ドル(205億円)の資金を運用するオアシスは任天堂株を保有している。
フィッシャー氏はこの中で、「子供のころにスーパーマリオやドンキーコング、ゼルダの伝説で何時間も遊んだ一部の人たちは今、スマートフォンに没頭しており、その市場規模は1000億ドルを大きく上回る」と述べた。
この情報は最初にロイター通信が報じた。フィッシャー氏からのコメントは得られていない。任天堂の広報担当者、皆川恭広氏は、同社は個々の投資家の要望には個々に対応するが、具体的な対応は明らかにされないだろうとしている。また、任天堂社長は、同社としては「モバイル端末向けゲームを開発・販売すべき」とする1月の事業戦略会合での投資家の要求に回答している、と付け加えた。
任天堂は、同社のゲーム機から安くて持ち運びができるモバイル端末ゲームに急速に人気が移っているゲーム革命の中で、生き残りのために苦闘している。東京証券取引所の同社株は3年前の水準から50%近く下落している。3年連続で赤字を計上した同社は1月、急成長するモバイルゲーム市場に参入すべきだとの提案を退けた。
1月の戦略会合で岩田社長は「われわれはスマートフォンにゲームを提供するだけのようなことはしない」とし、「われわれは、任天堂が目指す事業規模を維持するためハードとソフト両方の開発者としてのユニークな位置が必要だ」と述べた。
ハイブリッジ・キャピタル・マネジメントの元幹部であるフィッシャー氏が任天堂に働きかけたのはこれが初めてではない。同氏が最初に要求したのは昨年6月で、米フェイスブックが先週、メッセージングアプリケーションのワッツアップを190億ドルで買収すると発表したのを受けて、前回の要求のフォローアップをすることを考えたという。同氏はまた、ゲーム「キャンディークラッシュ」で知られるゲーム開発会社キング・デジタル・エンターテインメントの成功も指摘した。
同氏は「任天堂は素晴らしい開発チームを使って、ゲーム内収入を得る形で大きな利益を得られるゲームを作れると思う」とし、「少しばかりマリオを高くジャンプさせるのに99セントを払ってもらうのはどうだろうか」と述べた。
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