Updated: Tokyo  2014/02/28 10:25  |  New York  2014/02/27 20:25  |  London  2014/02/28 01:25
 

東京でPM2・5濃度が上昇、都心3区も「注意喚起」レベルに

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  2月27日(ブルームバーグ):東京都心で大気中に含まれる微小粒子状物質(PM2・5)の濃度が27日に上昇し、千代田、中央、港の都心3区では、国の指針で「注意喚起」の判断に用いる水準に近い数値を観測した。

東京都環境局がウェブサイトで開示したデータによると、 都内では午後2時から同4時ごろにかけ濃度上昇が目立ち、千代田区の測定局では1時間当たりの平均濃度の最高値が1立方メートル当たり85マイクログラムに達した。前日平均は同49.4マイクログラムだった。中央区の最高値は同93マイクログラム、港区は同91マイクログラムでともに前日平均値から上昇。世田谷区では一時102マイクログラムを記録した。

国の暫定指針は、PM2・5の1日平均値が70マイクログラムを超えたり、午前5時から7時までの1時間濃度が85マイクログラムを超えたりした場合を、自治体が注意喚起を判断する数値と位置付けている。具体的な行動の目安としては「不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす」ことを促している。

日本気象協会の佐々木寛介氏は、日本での濃度上昇について「中国の工業地帯などから日本に到達する分のベースが上がり、そこに国内の汚染が上乗せされている。今日は風が弱く汚染物質が漂いやかった」などと分析。国内対策は進んでいるものの、「今は海外のからの汚染が無視できないレベルになってきている」などと指摘した。

PM2・5の濃度は26日に各地で上昇が観測され、共同通信によると大阪府では府民に注意喚起をしたが、東京では急激な上昇はみられなかった。 

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 林純子 juhayashi@bloomberg.net;東京 谷合謙三 ktaniai@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:リーディー・ガロウド greidy1@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net

更新日時: 2014/02/27 19:52 JST

 
 
 
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