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【大リーグ】

マー、OP戦デビュー間近も超冷静 「調整の一環」と平然

2014年2月28日 紙面から

ブルペンで投球練習をするヤンキースの田中将大投手=米フロリダ州タンパで(社英夫撮影) 

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 【タンパ(米フロリダ州)穐村賢】いざ出陣!! 3月1日(日本時間2日未明)のフィリーズ戦でのオープン戦初登板が決まったヤンキースの田中将大投手(25)は26日(同27日)、2日ぶりにブルペン入りし、セルベリ捕手を相手に変化球も交えて29球を投げ込むなど調整に汗を流した。“本番”を間近に控え、入れ込み気味かと思いきや、田中将本人は「調整の一環」と冷静そのもの。メンタル面でも大物ぶりを見せた。

 オープン(OP)戦初登板が決まっても、田中将には浮ついたところはみじんもなかった。「(OP戦の)マウンドに立つことが目標ではない。あくまでも調整の一環」とまるで10年選手のような受け答えに終始。意気込みを聞こうと報道陣が二重三重に取り囲んだが、変な気負いもなく、「まずは自分のしっかりとした投球スタイルを出して投げていければそれでいい」と拍子抜けするほど自然体だった。

 これまでの実戦形式の練習と異なり、OP戦では球審が立つ。まずは内に狭く、外に広いとされる大リーグのストライクゾーンを見極める作業が不可欠となるが、田中将は“すぐ適応できる”と言わんばかりに「基本的には一緒。テレビで見ていて、インサイドは狭いというイメージはあるけど、それ以外は変わらない。確認という意味でもそんなにいらない」と言い放った。

 キャンプインから10日余り。2度のフリー打撃登板でも、マイナーの選手中心とはいえ、ほぼ完璧に打ち取るなど手応えがあった。課題と思われた公式球、硬いマウンドへの対応もさほど苦にならない。順調すぎる日々が自信の源だった。

 ただ、ブルペン、取材対応で堂々としていた田中将もこればかりは苦手のまま。キャンプ初日以来となった1マイル走では「ムリムリ。また4周だよ」と思わず弱音も。“走れないキャラ”は相変わらずだった。

 練習後に米国人番記者たちからステーキ店での食事会に招待されると、喜んで出席した。球団OBで今回臨時コーチを務める松井秀喜さん(39)がヤ軍移籍後に地元メディアと何度も食事を共にして信頼関係を築いたのは有名な話。田中将も「記者の後ろにファンがいる」と以前からメディア対応を重視、“ゴジラ流”踏襲を公言しており、それを実践した形だ。世界一辛口といわれるニューヨークの地元メディアも味方に付け、田中将がヤ軍でのデビュー戦に臨む。

 

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