【パリ=竹内康雄】フランスの原子力大手アレバが26日発表した2013年通期決算は、最終損益が4億9400万ユーロ(約690億円)の赤字だった。赤字は3期連続で前期の9900万ユーロから拡大した。フィンランドで建設中の最新鋭の欧州加圧水型原子炉(EPR)の完成が予定より大幅に遅れているため、4億ユーロ強の引当金を計上したことが響いた。
記者会見したウルセル最高経営責任者(CEO)は原発を巡る事業環境について、11年に起きた東京電力福島第1原発の影響が続いているとして「短期的には不透明さが残る」と表明。具体的には、日本の原発再稼働が遅れていることや、米国で複数の原発が閉鎖されることなどを挙げた。
売上高は4%増の92億4000万ユーロ。14年の売上高は2~5%落ち込むと予測する一方、15、16年はそれぞれ4~5%増加するとの見通しを示した。ウルセルCEOは新興国の経済成長を背景に「原発市場は中長期的には成長を続ける」と強調した。アレバは、仏政府が9割弱の株式を保有する実質的な国営企業だが、上場している。
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