2014年1月18日01時29分
防衛省は17日、開発中の次期輸送機C2の地上試験機で与圧試験中に機体の一部が壊れた、と発表した。強度不足が原因だが、壊れた経過やどのような補強が必要かはわかっていないという。C2は2014年度末の開発完了を予定しているが、開発や配備が遅れる可能性もある。
同省によると、航空自衛隊岐阜基地で7日、高高度飛行のための機体の強度を確認するため、設計時に想定した荷重の1・2倍の圧力を機内にかけたところ、機体後部の扉の一部が脱落した。2~3カ月をかけて原因や損壊の経過を調べ、補強の見通しを立てる。
C2はC1輸送機の後継として01年度に開発が始まり、川崎重工業が機体を製造している。当初は11年度末に開発を終える予定だったが、以前にも機体の強度不足などが見つかり、すでに3年遅れている。C2の開発はP1哨戒機と同時に進められ、当初は計4100億円の開発費用が見込まれたが、すでに計4334億円かかっている。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ
PR比べてお得!