2014年2月27日03時00分
26日にあった府議会の代表質問で、公明党の清水義人府議団幹事長は22項目中、一度も松井一郎知事の答弁を求めなかった。代表質問では、各会派の代表者と知事が開会後まず論戦を交わすことが通例だが、議会事務局によると、代表質問での知事答弁なしは極めて異例で、少なくとも松井氏就任後は初めて。府庁内からは、大阪都構想をめぐる対立が響いたとの声もあがっている。
清水氏は、松井氏の肝いりの南海トラフ巨大地震に備えた防潮堤強化策や国家戦略特区も取り上げたが、ほとんどの項目で担当部長に答弁を求めた。終了後、記者団に「実務的な問いが多かったから」と説明したが、府関係者によると、事前に「知事と質疑をしたくない」との清水氏の声が伝えられていたという。
一方、発言ゼロだった松井氏は終了後、記者団に「寂しいな。いい答えするのに……。政治家としての俺のやり方は大っ嫌いなんやろな」と話した。(石田貴子)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ
PR比べてお得!