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「企業の大改革」にITはどう寄与するか
「カーテンウォール」という言葉をご存じだろうか。大都市圏に限らず多くの場所で、キラキラ光る高層ビルをよく見かける。そこで使われている外壁材がカーテンウォールだ。表面材としてアルミやガラスを使うことで、光の反射によるキラキラ感を醸し出している。
建築分野に詳しい記者によれば、ここ数年、カーテンウォールの世界での日本企業の実力は、国際的な水準に達していないという。スポーツやITなどの世界と同様の現象が、ここでも起こっているのだ。
こうした場合、自社が持つ能力・スキルを伸ばす努力を続けるのも大切だが、海外の有力企業に対してM&A(統合・買収)を実施し、手中に収めるというのが効率がよい。
後者を実践したのが、住宅設備大手のLIXILグループだ。世界最大級のカーテンウォール事業会社であるイタリアのペルマスティリーザを約600億円で2011年11月に買収した。
ペルマスティリーザは「業界で知らない人がいたらモグリ」と言われるほどの有名企業。会社名を知らなくても、この会社が関わった建物を見たことがある人は多いはずだ。
例えば、オーストラリアのシドニー・オペラハウス。虫のような(宮崎駿氏の映画「風の谷のナウシカ」に出てくる王蟲(オーム)のような、と言った方が分かりやすいかもしれない)不思議な形状は一度見たら忘れられない。
ほかにも、米国ニューヨーク近代美術館(MOMA)や、中国の上海ワールドフィナンシャルセンター(上海環球金融中心)など、日本人にもおなじみの建物のカーテンフォールを手掛けている。
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