NHK会長:経営委で陳謝も異例の再注意 「失言か」発言

毎日新聞 2014年02月25日 22時15分(最終更新 02月26日 00時23分)

就任会見をするNHKの籾井勝人会長=東京都渋谷区で2014年1月25日、竹内幹撮影
就任会見をするNHKの籾井勝人会長=東京都渋谷区で2014年1月25日、竹内幹撮影

 NHKの籾井勝人会長(70)は、12日の経営委員会で「大変な失言をしたのでしょうか」と発言したことについて、25日の経営委で「皆さまの誤解を生む結果となり、深く反省しておわびする」と陳謝した。浜田健一郎委員長は「自身の置かれた立場に対する理解が不十分。一刻も早い事態収拾に取り組んでほしい」と改めて注意した。経営委の2度にわたる注意は異例。

 浜田委員長によると、籾井会長は「(1月25日の就任記者会見での発言について)真意とはほど遠い報道がなされ、真意、気持ちを理解してもらいたい一心で申し上げた」と釈明した。

 経営委は当初、12日の議事録は28日にNHKのホームページで公開する予定だったが、世間を騒がせたとして、発言部分のやり取りを25日に公開した。浜田委員長は「会長の努力を見守りたい」と述べ、3月に予定されるNHK予算の国会審議を乗り切り、事態収拾を図りたい考えを示した。

 籾井会長が理事全員の辞表を預かっていることについて、委員から「民間企業ではやっている」「普通はない」などの意見が出た。

 籾井会長は就任会見で従軍慰安婦を「どこの国にもあった」などと発言したことについて、12日の経営委で「会見のテキストを見ていただきたい。大変な失言をしたのでしょうか」と述べていた。【土屋渓】

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