大阪都構想:特別区名称、無機質な東・西・南・北・中央に

毎日新聞 2014年02月26日 08時19分

 ◇橋下市長「けんか生じないように」

 大阪維新の会の橋下徹代表(大阪市長)は25日、大阪都構想が実現した場合に、大阪市を分割してつくる五つの特別区の名称を「東・西・南・北・中央という無機質なものにする」と述べた。「天王寺」「住吉」などの現在の区名は、特別区名に続く地名として残すという。

 自身の辞職に伴う出直し選(3月9日告示、23日投開票)に向け、同市天王寺区で開いた住民説明会で語った。橋下氏は「(地域間で)けんかが生じないようにする。どこかを残してどこかを消すと、消えるところが反対する」と話し、地名を巡る利害調整の難しさを理由に挙げた。

 特別区の名称は、大阪府・市の首長と議員でつくる「法定協議会」で議論し、住民投票にかける案を決める。橋下氏は再選されれば、法定協で新しい区名を提案することになる。

 また橋下氏は、不祥事などから更迭を検討している公募区長について「(民間出身の)18人中13人は頑張っている」と述べ、5人前後が更迭の対象になることを示唆した。【熊谷豪】

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