ハイエナ:戦時中に殺処分、剥製に 体内の新聞で確認

毎日新聞 2014年02月26日 15時00分(最終更新 02月26日 15時24分)

ブチハイエナのはく製。胴体の縫い目の中から太平洋戦争中の毎日新聞紙面が見つかった=大阪市天王寺区で2014年2月18日、山田尚弘撮影
ブチハイエナのはく製。胴体の縫い目の中から太平洋戦争中の毎日新聞紙面が見つかった=大阪市天王寺区で2014年2月18日、山田尚弘撮影
ブチハイエナのはく製の体内から見つかった1943(昭和18)年11月18日付毎日新聞の一面=大阪市天王寺区で2014年2月18日、山田尚弘撮影
ブチハイエナのはく製の体内から見つかった1943(昭和18)年11月18日付毎日新聞の一面=大阪市天王寺区で2014年2月18日、山田尚弘撮影

 ブチハイエナの剥製は今年8月の終戦記念日前に、園内で開く恒例の戦争特別展で公開される。芦田さんは「愛情込めて育てた動物に手をかけざるを得なかった当時の飼育員の気持ちを思うとやりきれない。剥製とともに戦争の悲惨さを伝え続けたい」と話している。【寺岡俊】

 <戦時中に天王寺動物園で殺処分された動物> 

▽ライオン    6頭 ▽ホッキョクグマ   4頭

▽ツキノワグマ  3頭 ▽チョウセンオオカミ 2頭

▽ヒグマ     2頭 ▽ヒョウ       2頭

▽ブチハイエナ  2頭 ▽ピューマ      1頭

▽シマハイエナ  1頭 ▽トラ        1頭

▽不明      2頭

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