カンファレンスでの出会いがモチベーション
まつもと何がコミュニティ活動に関わるうえでのモチベーションになっているか教えてもらえますか。
ZakRubyWorld ConferenceやRuby Kaigi、そしてRuby Confのようなカンファレンスで出会う人達や、コミッタの方々が、皆さんすばらしい人たちで、いろいろと助けてくれたんですよね。
私にとって、ちょっと大げさですが、これらの出会いは人生でのすばらしい経験だったと言えます。今回受賞したおかげで、RubyWorld Conferenceに参加できたことに対して、本当にお礼言いたいです。このような賞を受けることができたことは、努力が報われたということですばらしいことですが、今回のカンファレンスの場で、すばらしい人たちと時間を過ごすことができ、また学びを得ることができることがもっとすばらしいことだと思っています。
国内外のコミュニティの橋渡し
まつもとZakさんは、日本のRubyコミュニティと、日本以外のコミュニティとの間の、ちょうど橋渡しのような役割をしてくれているわけですが、そういう役割を自分ではどう思っていますか。
Zak最初は、「本当にできるだろうか」と不安でした。でも、「やらなければならない」という強い思いもありました。Rubyのコアチームの中心メンバーは日本にいますよね。私は日本のコアチームの方たちと個人的にコミュニケーションをとっていますが、Rubyの開発ということになれば、プライベートなディスカッション、というわけにはいかないですよね。Rubyの開発ではRedmineでプロジェクトが管理されていますが、初心者にとっては簡単なものではないですよね。私のような者が橋渡しをすることによって、Githubやツイッターを利用して、議論を正しい方向に導くといったようなことが私の期待されている役割だと思っています。