快進撃が続いているモー娘。が「モーニング娘。’14(ワンフォー)」と改名し、最新のトリプルA面シングル「笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE?」で4曲連続オリコン初登場1位を成し遂げた。
彼女たちは握手券付きではないので、一人が大量にCDを買い込み、かさ上げしているわけではなさそうだ。「君の代わりは居やしない」は閉会したソチ五輪日本代表選手団の公式応援ソングでもあった。
そもそもモー娘。は、つんく♂氏が総合プロデュースを手がける「ハロープロジェクト」から生まれた。テレビ東京のオーディション番組「ASAYAN」で落選した参加者を集め、1997年、中澤裕子をリーダーに5人で活動が始まった。現在は道重さゆみをリーダーに10人で構成される。
国民的アイドルとまで言われた時代もあったが、2005年に入ると徐々に翳りを見せ始める。その後、AKB48の台頭で露出は極端に減った。
世の中がAKB一色に染まったときも、道重らはバラエティー番組のひな壇タレントとして登場し、個性を発揮。存在感をアピールしていたが、人気面ではなかなか回復しなかった。
その間にも彼女たちはダンスや歌のレッスンをきちんと積んでいたのだ。その完成度は、ライブを見た乃木坂46の桜井玲香から「歌とダンスがスゴすぎてヤバイってあせった」と公言されるほど。歌と踊りの基本が揺るぎないほどにできていなければ、生き残れないことを痛く感じ取っていたのだろう。