23日午後5時20分ごろ、東京都新宿区大久保3丁目で、30代の男が運転する車が周囲の車やパトカーにぶつかったり、警視庁自動車警ら隊の男性巡査部長(50)をはねたりした。男性警部補(52)が「降りろ。撃つぞ」と警告後、拳銃1発を男に向け発砲。男は車を乗り捨ててタクシーで逃げたが、約10分後に同区西新宿5丁目付近で取り押さえられた。

 地域総務課によると、男は腹から左足にかけて弾が貫通して重傷だが、命に別条はないという。はねられた巡査部長も右足を強く打つなどして重傷。

 男は事件直前、同区大久保1丁目の路上で職務質問を受けたが、振り切って車で逃走したという。同庁は回復を待って殺人未遂などの疑いで調べる。男の車に同乗していた自称・飲食店従業員の吉村美麗容疑者(20)=名古屋市中区=は覚醒剤を所持していたため、覚醒剤取締法違反容疑で現行犯逮捕した。

 同課は発砲について「現時点では適切な職務執行と考える」としている。