血圧を下げるには、肉を控え、野菜や穀物を中心にした食事が有効――。国立循環器病センター予防医学・疫学情報部の西村邦宏・室長らが25日、複数の研究を分析して米専門誌で発表した。野菜と血圧の関係は研究されてきたが、はっきりしていなかったという。

 西村さんらは、医学論文データベースを調べ、2013年11月までに発表された258論文に着目。食事内容などから国内外の39論文に絞り込み、約2万2千人を約6週間から最長22年間追跡した血圧データと、野菜や豆類、豆腐、精製しない穀物などベジタリアン型の食事の関係を調べた。

 すると、野菜などを積極的に食べさせた研究7件では、肉類を食べる人に比べ、最高血圧(単位はミリ水銀柱)が4・8、最低血圧が2・2低かった。

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