JR京浜東北線 川崎駅脱線事故について


運輸安全委員会による調査段階のため、各マスメディアおよび一般の方々からのお問い合わせにつきましてコメントを控えておりましたが、一部報道において、弊社作業員が「線閉手続きを踏まず勝手に軌道内へ進入した」「時間を間違えた」「入る線路を間違えた」等、事実と違う内容や誤解を生む報道が連日にわたりなされているため、この場で回答いたします。

鉄道工事関係者の中では明白な事ですが、軌道工事において下請け作業員が単独で重機を入線させることは不可能です。

川崎駅改築工事の重機入線ルールでは、
 (1) 線路閉鎖責任者  −  元請け企業
 (2) 現場管理者および工事管理者  −  元請け企業
 (3) 重機安全指揮者  −  警備会社
 (4) 重機オペレーター  −  弊社

という順に入線許可の連絡が下りて来る手順となっておりました。

しかし、報道では(3)重機安全指揮者の指示の有無に関して一切触れられておらず弊社(4)重機オペレーターの行動が原因とされています。
そもそも(4)重機オペレーターが(3)重機安全指揮者の指示なく入線することは、(4)重機オペレーターの命に係わる行為となるためどのような状況であっても起こりえません。
事故当日に、弊社(4)重機オペレーターが(3)重機安全指揮者からの指示を受け軌道へ入線した事は複数人の証言より明らかです。

報道機関各位には適正な取材、報道をしていただけるようここに強く望みます。
なお、今回の事故の詳細取材をご希望される場合は、あらかじめお電話にてご連絡をいただき、ご来社による直接取材の場合のみ、お受けいたします。
番号非通知によるお問い合わせにつきましては、相手方確認が出来ませんため、一切お応えすることはいたしかねますことをご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

本来なら起こり得ない事故が起こり、多くの方々にご迷惑をおかけする大惨事となってしまったことは、真に遺憾です。
今後は、この教訓を生かし社内の安全衛生教育をより一層に強化し、事故の再発防止に努める所存です。
事故の全容が明らかになり次第、あらためて弊社としての対応を公表いたしますが、取り急ぎ皆様からのお問い合わせに回答するとともに報道機関各位への要望をお伝え申し上げる次第です。


平成26年 2月 25日  恵比寿機工株式会社