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京浜東北線横転:JR東日本が会見 手順無視し「間違って進入」

2014年2月23日

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会見で事故の状況を説明するJR東日本の柳下尚道常務(中央)ら=横浜市西区のJR東日本横浜支社

会見で事故の状況を説明するJR東日本の柳下尚道常務(中央)ら=横浜市西区のJR東日本横浜支社

 JR川崎駅近くの京浜東北線で回送電車が脱線横転した事故で、JR東日本は23日会見を開き、作業用車両は決められた手順を踏まず、予定より早く現場に運び込まれていたことを明らかにした。作業車の男性操縦士(43)は同社の聞き取り調査に「間違って線路に乗せてしまった」と回答。人為的なミスにより、最終の回送電車の通過前に作業車がレール上に進入し、事故が起きた可能性が高まった。

 JR東日本横浜支社によると、この日の作業は午前1時13分の開始予定だったが、事故はその2分前に発生した。

 線路内での作業では、作業区域への電車の進入を防止する「線路閉鎖」の手続きを取ることになっている。「この措置の完了前は線路内に入らないことが大原則」(同社)だが、実際には手続きは取られていなかった。

 閉鎖手続きは、現場の閉鎖責任者が工事管理者の立ち会いのもと専用の端末で指示。その後、管理者が作業員全員に告げることで完了する。同社の聞き取り調査に閉鎖責任者の男性(65)は「南行(横浜方面)の閉鎖手続きを終えて、北行(東京方面)の閉鎖手続きのために運行状況を確認しているさなかに事故が起きた」と説明。工事管理者の男性(35)も「作業開始の指示は出していない」と語ったという。

 一方、作業車の運行は工事を請け負った共同企業体の下請け企業が担当。男性操縦士は「間違って線路に乗せたことが分かり、すぐに外す作業に取りかかったが、間に合わず退避した」と話しているという。

 作業車程度の規模の車両だとシステム上位置が検知されず、自動列車制御装置(ATC)での自動停止も不可能という。

 同社の柳下尚道常務(鉄道事業本部長)は「現場で必要な措置がなされておらず、作業員の間で何らかの手違いがあったと思われる」と語った。

 1999年2月には山手貨物線目黒-五反田間で、最終の回送列車の通過を確認せず作業員5人がひかれて死亡する事故が発生。同社はこの事故以来、線路内で作業を行う際には線路閉鎖を行うことを原則としている。


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