居残り特打で打ちまくる伊藤隼=宜野座で(保田叔久撮影)
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阪神・伊藤隼太外野手(24)が24日、宜野座キャンプで和田監督が見守る中、居残りで特打ちをした。23日の中日戦(北谷)は途中出場で2打数ノーヒットと結果が出なかったが、「打撃の調子は悪くないので、実戦で続けて結果を出せるよう頑張りたい」と外野のポジション取りに意欲を示した。
昨年の安芸秋季キャンプで掛布ディベロップ・コーディネーター(DC)からもらった1つの打撃アドバイスが大きなきっかけとなった。強い打球を打とうとするあまり、頭が動くのを矯正。宜野座キャンプ前には掛布DCから沖縄県恩納村の宿舎に「掛布棒」と呼ばれる柔らかい赤い棒が届けられた。「安芸でやったようにこの棒で両肩を水平に動かすスイングをするように」とのメッセージ。宿舎出発前に部屋でしっかり振り込んでから球場入りするのが日課となった。
この日の特打ちでは、それに加え、高橋打撃コーチから「ボールの内側をたたくように」のアドバイス。「ボールの外をたたくと、どうしても頭が外に動いてしまうので、その感じで振っていけば大丈夫。今はいい感じで振れていますね」と高橋コーチは、伊藤隼の成長ぶりに目を細めた。和田監督も「スイングはこれまでより比べものにならないぐらい良くなっている」と期待は大きい。
考え込むことも伊藤隼の欠点。「今は常にプラス思考で打席に入るようにしています」。伊藤隼は25日のLGとの練習試合に意欲的に臨む。 (宮脇渉)
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