ソチ五輪・フィギュア女子シングルも終わりぬ…
浅田選手。
私の魂も激しく揺さぶられました。大崩壊のSPに意気消沈させられ、FSの渾身の演技に涙させられ。疲れるやら嬉しくなるやら。SP16位の選手がFSでは3位という凄まじい例を寡聞にして知りません。銅メダルを取った男子シングルのデニス・テン選手だってSPは9位でした。
フィギュアスケートというのは非常にメンタルなスポーツだと思いました。SPとFSとでは別人みたいだったな。
これだもの、浅田選手は人気が益々高まるわけです(*^。^*)。
最後の3Loを決めた直後に浅田選手が見せたドヤっぽい手振りが私にはツボでした。それと、少しステップを変えましたでしょうか、ステップシークエンスからのコレオシークエンスへの流れはスピードと躍動感に溢れ、ゾクゾクするくらい興奮してしまいました!
セカンドジャンプが回転不足を取られた2つのコンボ(3F-3Lo、2A-3T)のGOEがいずれも最終的にはマイナスとならず、一つは±0.もう一つは加点が付くというのも珍記録かな?「チェッ!回転不足かよ」と思えるくらい、回っていたように見えたジャンプでしたから。
ともあれ、浅田選手が目指していた構成を何とか完遂出来て、本当に良かったですね!!ベタな言い方かもしれないけど、女子では誰も跳ばない3Aと3F-3Loという最高難度のジャンプに挑む姿は誇らしく思います。
演技構成点はもう少し高くても良いのに、と思った。滑走順が多少は影響しましたか。まさかの第二グループですからね。ただ、演技全体を見渡した時、3つのスピンの出来映えが浅田選手比ではイマイチだったように見え、これが感動的なフリー演技にあって少しばかり「瑕」に思えました。優勝したソトニコワ選手やリプニツカヤ選手のスピンを見るとなおのこと。この辺も影響しているかな?
浅田選手の腰の具合は良く無いのかなと思いました。スピンが少し辛そうに見えて。
ソトニコワ選手。
1点以上の加点が見事に並んでいるプロトコルを見て、バンクーバー五輪のヨナ選手のプロトコルを思い出した。
昨年のジャパンオープンで彼女のフリー演技を見た時は、まさか五輪で優勝するとは(失礼ながら)予想も出来ませんでした。この時はミスが重なり得点は100点台(五輪の得点の半分!)だったし、演技構成点は7点台半ばの59点台でしたからね。驚いた。ぶったまげた。変われば変わるものだ。
ホームアドバテージ?いや、五輪の初出場と観客からの猛烈な応援という2つは彼女にとって大変なプレッシャーだったと想像します。それらをモノともせずに最高に素晴らしい演技をした勝負根性と高い技術を賞賛するべきでしょう。ジャンプもステップもスピンもほぼ完璧で、しかも力強さがありました。私の好きなタイプのスケーターなので、彼女の優勝を心から嬉しく思いますヽ(*^^*)ノ。
ヨナ選手。
大舞台でノーミスを出来る強さは無類です。ヤレ後半バテただのジャンプ構成が低いだの心に響かないだのとケチをつける向きも一部あるようですが、2度の五輪で2度共ノーミス演技が出来る女子選手が他にいますでしょうか?これだけだって大変なことだ。誰も真似が出来ない偉業です。2大会連続でメダルというのも凄いことだ。
フリーのタンゴは繋ぎがやや薄い感じがしましたが、ステップシークエンスはやはり上手いですよね。見せ方が実に上手い。私は一瞬、高橋大輔選手のステップシークエンスと重なって見えたくらいです。不思議な味わいがあります。
コストナー選手、鈴木選手、村上選手、ワグナー選手、ゴールド選手についても書きたいけど、時間が足りません。一つだけ言うと、やはり「サムデリ」はワグナー選手に非常に合っていました。カッコよかったです!
これはどうでもいいお話ですが。。。
悲願の金メダルを逃したパトリック・チャン選手はメディアから「カナダの呪い」を持ち出され、否定していました。私に言わせれば「カナダの呪い」よりも、「ラフマニノフの呪い」の方が強力だったのではないかと。残念ながらチャン選手も浅田選手も「ラフマニノフの呪い」というか「ジンクス」を打ち破ることは叶いませんでした。私はこれを密かに恐れていたんですよね(^_^;)。次の平昌で誰かが打破してくれると良いのですが…海外でも気づいているかな?
韓国ではヨナ選手の採点が低い、不公平(又はソトニコワ選手は高過ぎる)との不平・不満が渦巻いているようですね。あ、これもバンクーバー五輪の時の「浅田ファン」を思い出します(私もその一人だった)。
因果は巡るか。。。
2014.02.22 | | コメント(139) | トラックバック(0) | ソチ五輪関連