■海江田万里・民主党代表

 自民党はどうやって政権与党の座に返り咲いたか。2011年の統一地方選が大きな跳躍台になった。私ども(民主党政権)幹部は震災対応、原発事故対応に追われていた。多くの候補者を擁立し、共倒れになるという戦術ミスもあった。結果的に自民党が劣勢を回復し、一昨年暮れの政権交代につながった。

 民主党には無所属の民主党系議員も含め、およそ2千人の自治体議員フォーラムがある。とりわけ第三極と言われる野党には、こうした自治体議員の組織はない。民主党にとって、残された唯一といっていい財産だ。政権奪取に向け、どうしても通らなければならない大きな試練が、その数を減らさず、1人でも多く当選させることだ。(長崎市での党長崎県連大会で)