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  • No.40526

    シェールガスから化学品原料 三菱化学や産総研が新技術

    2014/02/25 11:23

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     新しい天然ガスのシェールガスから、樹脂や塗料の原料を製造する技術開発が相次いでいる。石油から安価なガスへ原料が切り替わりつつあり、国内の企業や研究機関がいち早く製造法を刷新する。2016年ごろからシェールガスが本格普及するのに合わせ、技術革新で世界をリードする。

     三菱化学はエチレンから直接、樹脂や塗料の原料になるプロピレンを作る触媒を開発した。シェールガスからは安価なエチレンが大量に製造できる。石油成分のナフサを分解してプロピレンにするよりも競争力は高い。シェールガスはプロピレンを作れる量が少なく、生産量の確保が課題だった。安定供給できる新技術への期待は大きい。

     新触媒は微細な穴が規則的に並ぶゼオライトという鉱物に化学反応の引き金になる金属を加えた。穴の大きさを制御し、プロピレンができた後の化学反応が進まないようにしてエチレンの約90%をプロピレンに変える。

     大幅に製造工程を短縮でき、製造設備の建設費が半分程度になる。二酸化炭素(CO2)排出量も大幅に減る。今後、事業化につながる実証プラントでの検証をめざす。

     産業技術総合研究所はガスからは製造が難しかったベンゼンを、ガスの主成分であるメタンから直接合成する技術の実用化にめどをつけた。

     繰り返し使える触媒を小さな粒に加工し、装置内で合成に使う。反応が鈍くなった触媒は水素を通して再生。小型の試験装置で連続生産できた。従来は2時間程度で触媒が働かなくなっていた。

     既存の生産設備で原料を石油からガスへ転換できる技術を開発したのは旭化成子会社の旭化成ケミカルズ。シェールガスが多く含むエタンガスから、ナフサと同様の原料を石油より安く製造する。年間1千トン規模のエタンを原料にプロピレンなどを生産できる試験プラントを運転中だ。

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