<福島第1原発>4号機冷却ファン停止 核燃料移送を中断
毎日新聞 2月25日(火)11時48分配信
東京電力は25日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールの空冷用ファンが同日午前9時45分ごろ停止したため、燃料移送作業を中断したと発表した。3時間程度での復旧を見込み、安全上の問題はないとしている。周辺の工事で誤ってケーブルを損傷したことが原因とみて調査している。
東電によると、ファン停止直前に電源設備で異常を示す警報が出たほか、同10時前には4号機周辺で行われていた地盤改良のための掘削工事で、ケーブルを誤って傷つけたという報告もあった。
同プールでは循環させた水をファンで冷やしている。東電によると、同社規定では水温を65度以下に保つとしており、ファン停止時の水温は13度で、停止による温度上昇は1時間0.3度程度という。4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出し作業は昨年11月18日に始まり、これまでに396体を共用プールに移送している。【高橋隆輔】
最終更新:2月25日(火)13時8分