2013/10/31 Thu. 12:00
【書評】アノマリー投資 ―市場のサイクルは永遠なり(ジェフリー・A・ハーシュ 著)(★4.5)(その1)
アノマリー投資 ―市場のサイクルは永遠なり 著者:ジェフリー・A・ハーシュ 価格:¥2,310 評価:★★★★☆ |
市場のサイクルは永遠なり。アノマリーを投資に活かす方法を伝授
「アノマリー」とは相場に内在する、サイクル、季節性、クセのこと。
「Sell In May」=5月に売れ! は季節性アノマリーの代表ですが、このようなアノマリーは、明確な理由を説明できるもの・できないものを含め、様々存在します。本書では、市場に存在するアノマリーを14章にわたって解説しています。
米国の株式市場の分析がベースになりますが、日本株は米国株との連動性が非常に高いため、非常に有用な書です。
本書に書かれたアノマリーは基本的なものも多く、どこかで耳にしたことのあるものも多いと思いますが、様々な時間軸のアノマリーを理解し投資することで、ファンダメンタルズ投資家であれ、チャート分析投資家であれ、、無駄な気苦労を軽減しながらパフォーマンスアップすることができるでしょう。
以下、本書の各章のまとめを数回にわたって紹介したいと思います。
是非、覚えておくといいのは5章以降です。
今回は、1~3章のまとめです。
1章:本音で語る -強気相場と弱気相場の背景にある意味と歴史を探る
・強気相場なのか弱気相場なのかが、株価に唯一の影響を及ぼす。
・長期トレンドは長く8年から20年続く。
これに対して、相場のサイクルは短期的で2~3ヶ月から数年しか続かない
・強気の長期トレンド周期に現れる下降サイクルは、大抵短期的で深押しをしない。
逆に上昇サイクルは長く続いて力強い。
・弱気の長期トレンド期限に現れる上昇サイクルは、たいてい短期的で穏やかだ。
逆に、下降サイクルは長引いて、下げもきつい。
2章:戦争と平和 -戦争と平和(そしてインフレ)が相場に与える影響
・戦争、平和、インフレは株式市場に消すことのできない影響を及ぼす。
それらは活況と低迷の循環や、強気と弱気の長期トレンド期間の基礎となる。
・戦争が続く間、相場は一定レンジに捉えられていて、新高値も維持できない。
戦争が終わってインフレが安定するとき、戦争と技術革新をきっかけに景気が上向く。
相場はインフレを追いかけて、500%以上も急上昇することがよくある。
3章:活況と低迷の1世紀 -20世紀の金融恐慌と経済の急成長
・景気と相場を停滞させる中心要素は戦争と金融危機である。
インフレと政治の無策によって、停滞は永続する。
・次の長期の好況と相場の上昇を引き起こして刺激するのは
平和、物価の安定、効果的な政策、技術革新である。
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