ソチ五輪:コメント欄を荒らして国の恥をさらす韓国人

ヨナは大人の対応なのに…フィギュア女子金メダリストをFBで罵倒
英国人選手のSNSに「死ね」「ナイフ刺してやる」
「試合結果納得できない」匿名性に隠れ低レベルな書き込み、次期開催国の名に傷

 「恥を知れ。この××め、おまえは五輪が終わるなりスランプか?」「黒い未亡人たち(チェチェンの女性自爆テロ集団)は何やってんだ? あんな××を始末しないなんて」

 ソチ冬季五輪が閉幕したにもかかわらず、フィギュアスケート女子シングルで金メダルを取ったロシアのアデリナ・ソトニコワ(17)のフェイスブックには各記事のコメント欄に何百件もの低俗な書き込みが相次いでいる。その半分以上は韓国人と思われるユーザーが書き込んだものだ。英語と韓国語が入り混じっており、「偽の金メダリスト、恥を知れ」というものから、「F××K YOU」と露骨にののしるものまである。ソトニコワとアニメ映画の主人公「シュレック」を面白おかしく合成した画像が繰り返しフェイスブックに掲載されるのにとどまらず、ソトニコワが試合中、氷上で上半身を下にしている写真の後ろに他人の写真を合成、性行為を連想させるような屈辱的な画像もアップされている。

 2002年のソルトレーク冬季五輪でも、ショートトラック男子1500メートルで金東聖(キム・ドンソン)選手が反則したかのようなジェスチャー(いわゆる「ハリウッド・アクション」)をして失格させ、金メダルを取った米国のアポロ・アントン・オーノに対するパロディーや非難の書き込みがネット上に次々と掲載された。しかし、今回は、韓国のネットユーザーたちが外国人選手のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)アカウントにアクセスして中傷・非難の書き込みをするなど直接攻撃する現象が顕著だ。過激なののしり言葉や度が過ぎた合成写真が多数アップされているのを受け、外国人選手のファンとケンカになったケースもある。また、韓国国内からも「被害を受けた当事者(選手)たちは大人の対応をしているのに、低レベルの書き込みや反応で国に恥をかかせている」と自重論が出ている。

 ソトニコワのフェイスブックアカウントでは、韓国語の書き込みを翻訳して読んだソトニコワのファンたちが反撃の書き込みをして「戦争」になっている。ファンたちは「わずか17歳の少女に対して、韓国人たちは非常識な書き込みをやめろ」「韓国人たちは全員黙って自分の国に帰れ」などという過激な表現も出てきた。また、ソトニコワ、安賢洙(アン・ヒョンス)=ロシア名:ビクトール・アン=、ユリア・リプニツカヤが一緒に写っている写真を掲載し、韓国語で「平昌でも金メダルを取るぞ」という説明文を付けたものもある。

 低レベルの争い事はやめようというネットユーザーも現れた。「こんなことをすれば国際的な恥さらしになる」「次の冬季五輪開催地の国民として非常に恥ずかしい」といった書き込みが相次ぎ、外国人ネットユーザーたちも「このように互いを中傷し合う書き込みを見ているとうんざりする」「悪口を言う韓国人たちも恥を知れ」と書いている。

 このほかにも、13日に行われたショートトラック女子500メートル決勝戦で先頭を滑っていた朴勝羲(パク・スンヒ)がアリス・クリスティ=英国=に押されて転倒、金メダルを逃すと、クリスティのSNSアカウントが炎上した。「腹にナイフを刺してやる」「死ね。フィッシュ・アンド・チップス(イギリスの一般的な料理)××め」など脅迫めいた書き込みがフェイスブックのページを埋め尽くしたため、クリスティは14日に自ら「韓国人たちと全選手に謝罪する。朴勝羲が無事であることを祈る。彼女を誇りに思う」と謝罪文を掲載したが、その下のコメント欄にも悪質な書き込みが相次いだため、クリスティは翌日にツイッターやフェイスブックのアカウントを閉鎖した。英日刊紙ガーディアンは「クリスティが500メートルの試合中に朴勝羲とぶつかったことに韓国人ファンは怒り、ネットいじめ(cyber bullying)をした。このためクリスティのSNSが閉鎖された」と報じるとともに、「数日間とてもつらかった」というクリスティのインタビューを掲載した。

 専門家らは、韓国人の集団心理が簡単にアクセスできる外国人選手たちのSNSアカウントに向けられていることを懸念している。高麗大学社会学科のイ・ミョンジン教授は「匿名性のある空間にあまりにも簡単に怒りをぶつけている。かつて大国に押さえ付けられていたという被害者意識があり、このため特に大国の選手たちに対してこうした現象が顕著になっている」と説明した。

イ・ジョンウォン記者 , キム・ミンジョン記者
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