社民党の党大会が22日、2日間の日程で始まった。吉田忠智党首は党刷新の目玉として若手地方議員の副党首起用を模索したが、党内の反発を受けて断念した。労組依存の体質から脱却し、新たな息吹を吹き込もうとした吉田氏の再建策は、早くも骨抜きになりつつある。

 「副党首をやってもらえんやろか」。今月上旬、吉田氏が副党首を打診したのは香川県議の高田良徳氏(53)だった。これまで福岡や沖縄の若手地方議員にあたったが、党内の反発で実現しなかった。最後の選択肢として、若手ではない高田県議に要請したが、断られた。若手を副党首にあてる刷新案は完全に行き詰まってしまった。

 吉田氏は昨年10月、福島瑞穂前党首が辞任した後の党首選で、参院議員1年生にもかかわらず、5人しかいない国会議員から推されて立候補した。これに対し、執行部への不満を抱える若手の地方議員が、ゲイを公表して東京都豊島区議に当選した石川大我氏(39)を対立候補に立てた。

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